#AQM

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#彼女、お借りします 16巻 評論(ネタバレ注意)

「あなたが映画撮ろうって言ってくれた時
 私 嬉しかった

 ありがとう

 ちゃんと お礼言えてなかったと思って」

平凡な大学生・和也が利用したエロなしデート援交サービスの「レンタル彼女」の美少女・千鶴は、同じ大学でついでにアパートの隣の部屋の三つ編みメガネ地味子さんだった。レンタルなのは秘密なのに周囲の友人や元カノ、果ては双方のばーちゃんにまで紹介してしまい引っ込みつかずにさあ大変ラブコメ。基本的に和也と千鶴は「『彼氏彼女』の皮を被ったビジネス」の皮を被った両想い。

アニメ効果で単行本の販売部数も倍増とのことでおめでとうございます。近刊の展開と違って、特にアニメ化された序盤って主人公男子がラブコメにありがちなただの優柔不断な流され系クズなのでどうなるかなと思ってましたけど、好評なようでなにより。

自分は当初「彼女、お借りします」というタイトルから「少年誌ラブコメで…NTRだと…!?」と勘違いして買って読んだクチなんですけど、みんなさんは大丈夫でしたでしょうか。

ここ数巻は、優柔不断クズだった主人公が覚醒、女優を目指す千鶴のためにクラファンで資金集めて映画制作に向けて奔走。

クラファン成功、大学の映研の協力も得て夏休みに撮影、残すはラストシーンの撮影のみ。

和也は多忙な映研の監督にラストシーン「星空とヒロイン」の撮影を託され、サブヒロインのアシストもあり千鶴と二人旅行で星空の美しい高原へ。八重森マジGJ。

八重森の策略で予約も一部屋!相部屋!温泉!浴衣!八重森は一体なんなん。セッ久の妖精さんかなんかですか。

ヒロインの気持ちも読者の気持ちも盛り上がって、主人公も作品ももうここイッキにいくとこだろ!って感じですけど、またハーレムラブコメな日常に戻りそうな気配もあって軽く「マジかっ!」ってなる。まあ、不発弾いっぱい埋まってっからね…

次巻からハーレム的に拡げた風呂敷を畳みにかかるターンでしょうか?

多くのラブコメの手練れによる人気作も事故ってきた難所ですけど、主人公の成長を描く上では今巻で描かれた「高嶺の花」へのコンプレックスや序盤に優柔不断流されクズだったことが効いてきそうというか、この愚直な主人公は不発弾を全部爆発させてボロボロになりながら読者を納得させる結末にたどり着きそうな、予感はします。

まだちょっと気が早いかな。

 

 

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