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あ、今日読んだ漫画

#ガールズ&パンツァー リボンの武者 15巻 評論(ネタバレ注意)

本編未登場の信州・楯無高校のサムライ女子高生、大洗の全国優勝で血が滾った鶴姫しずかが伝統の赤備えの九七式軽装甲車で、戦車道連盟非公認・重量10トン以下の軽戦車・豆戦車の戦車道競技「強襲戦車競技(タンカスロン)」で強豪校に殴り込み。

紆余曲折あって、竪琴高校、新潟ビゲン高校、奈良グレゴール高校、ケバブハイスクール、ボンプル高校、そして楯無高校のタンカスロン連合チームで戦車道の王者・大洗女子に挑むことに。

ヒロインも読者も苦節15巻、ついにラスボス・西住みほに挑戦。

軽量級の戦車ばかりの主人公チームに対して、戦車道大会に参加し中量級・重量級の戦車を揃える大洗がどうやって試合するんだろう、と思ってたんですが、普通に試合してます。

火力と装甲で劣る主人公チームがどうやって戦うのか、と思ったんですが、スピード・小回りと、「ルール上、禁止されていない」意外な秘策。

戦術以外にも、戦車道というか「ガルパン」という作品そのものが抱えるメタな矛盾、

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「ガールズ&パンツァー リボンの武者」15巻より(野上 武志/鈴木 貴昭/KADOKAWA)

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「ガールズ&パンツァー リボンの武者」15巻より(野上 武志/鈴木 貴昭/KADOKAWA)

「やっぱり人に砲弾が当たっちゃダメだったのか」って、当たり前なんですけど、そこはシリーズ通じて制作陣もファンも「ファンタジー」として、「そんなシチュエーションは起こらないことになっている」として、ずっと見えないフリで処理されてきた「戦車道は安全な競技」という嘘と矛盾に手を突っ込む、世界観を揺るがす禁じ手。

「西住みほとの戦いで死にたい」と願うヒロインの狂気、武道とは一体何なのか。

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「ガールズ&パンツァー リボンの武者」15巻より(野上 武志/鈴木 貴昭/KADOKAWA)

「修羅の門」って古流武術の末裔が主人公のかっこいい厨二病格闘漫画が昔あったんですけど、「何でもアリ」になってしまった軍人ウェガリーとの試合での飛田の解説を思い出します。

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「修羅の門」27巻より(川原正敏/講談社)

作劇上、劣勢からの逆転劇を演じる必要があった西住みほの戦術指揮は常にえげつなくはあるものの、それでも常に「戦車道の常識」のリミッターがかかったものでしたが、

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「ガールズ&パンツァー リボンの武者」15巻より(野上 武志/鈴木 貴昭/KADOKAWA)

「何でもアリ」のヒロイン・しずかの狂気に付き合ってリミッターが外れワクが拡がった今作の西住みほがどんな戦いを見せるのか、楽しみですね。

反面、アニメ本編に関わった制作陣のよるものでもあり、しずか達が「劇場版・最終章」にちょい役でも出たりとか、「リボンの武者」のエピソードの影響が公式設定として反映されることもあるんじゃないかと期待していたんですが、ちょっと難しそうかな、とも思いました。解釈違いというかキャラ崩壊というか「裏・ガルパン」とでもいうか、「if」にしないと本編もたないだろうなコレ、という気も。

さらにその反面、それだけ大胆な解釈で、醍醐味というか、スピンオフはかくあって欲しいな、と思います。

 

 

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