金無歩(かねなし あゆむ)は29歳、無職。会社を退職し日雇いのバイトで糊口をしのいで暮らしている。アパートの隣には会社時代の後輩の戸成隣(となり りん)が住んでいて、互いに親しく部屋を出入りしている。
そんな歩の自堕落で虚無的な無職生活日常ギャグコメディ4コマ。くだらなく他愛のない、陰キャでニートなあるあるネタ系。なんというか全体的に気弱で優しい話が多い感じ。繊細で内向的で詩的で思索的で刹那的で、良い友人に恵まれるファンタジーも相まって、他愛ないけど優しい漫画。
ユルい割りにおかしなテンション、間というか風味というか雰囲気というか、も独特。
今巻で完結。
4コマなんでストーリー的なオチがつかない完結でも全然許されると思うんですけど、過去のモヤモヤと未来のこれから、読者にスッキリを与えてくれる優しいポジティブな完結でした。
ダラダラした剣豪みたいな、ダラダラ剣を振ってるのに太刀筋が読めなくて避けられないみたいな、おかしなセンスの漫画。
情報量が少なく、思いつきで描いたような、読んだ瞬間はフフッてなって読み終わったら忘れてるようなネタが多いんですけど、作品全体は妙にこの先記憶に残りそうな予感がする。
面白かったし、好きでした。また。
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