無職ながら、実家で両親に扶養されながら雲のように風のように楽しく暮らす、兄・守と妹・春子の日常コメディ。
資質に恵まれ、家族に恵まれ、周囲に恵まれ、無職でいることのネガティブな面はあまり描かずに、ニートに関わるドキュメンタリーではなく、精神的なファンタジーに近い。
無職は哲学や詩と相性が良いということなのか、哲学的で詩的な毎日。ギャグコメディと、日常あるあると、良い話と、人生のヒントのようなもの。まあ、ファンタジー。
マンネリなのにエピソードは常に新しく、平成後期〜令和の「サザエさん」のようなもの。
日常ものなんで「続きが気になる」って作品ではないですが、ラストはちょっと気になりますね。
テーマのベースはニートという社会問題?から始まった話ですけど、社会問題の側や「親が働けなくなったら将来どうするの?」という誰もがニートについて思う余計なお世話な問題が特に解決をみたわけでもなく横たわり続けている中で、
ユルい生き方を肯定的に描いてきたこの作品が「実はすごい才能を持っていて最後はニート卒業して二人とも仕事に就きました」で終わるのも違和感があるし、「日々は続いていく」エンドしかないんですかね。
とかつらつらと考えていたら、今巻では巻末に特別編で「10年後」が描かれました。未来の時間軸が描かれるのは初めてだっけ?
どんな10年後だったかは、ぜひ本編で。
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