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#薬屋のひとりごと 8巻 評論(ネタバレ注意)

なろう小説のコミカライズ。古代中国の華やかな後宮を舞台に美女ありイケメンありミステリーあり。

人攫いに後宮の下女として売り飛ばされた薬師で毒マニアの少女・猫猫(マオマオ)が、謎のイケメン高官・壬氏(じんし)の引き合いもあって上級寵妃のお付きの下女として、華やかな後宮内で起こる難事件を薬と毒の知識と花街出身の度胸で解決する時代ものの探偵もの。ちょっとラブコメも有り。

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「薬屋のひとりごと」8巻より(日向夏/ねこクラゲ/七緒一綺/しのとうこ/スクウェア・エニックス)

ガンガンとサンデーGXでそれぞれ同時にコミカライズされていて、サンデー版も出来物だと聞きますが、間違って読んでない方の続巻を買ってしまわないように気をつけましょう。

前巻までに登場した、猫猫に執拗につきまとう軍部の片眼鏡の高官・羅漢。猫猫の血統上の父親で、意図がわからない不気味なキャラとして描かれて、ある意味作品のラスボス的な悪役なのかなと思っていたんですけど、思っていたんですけど、

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「薬屋のひとりごと」8巻より(日向夏/ねこクラゲ/七緒一綺/しのとうこ/スクウェア・エニックス)

こんな美しいエピソードの主人公に持って来られるとは。

悲恋、というともちょっと違うのかなと思います。ほんの些細なありふれた過ちで時代性もあって関係者一同ちょっと不幸になりすぎですけど、最後は本当にもう…

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「薬屋のひとりごと」8巻より(日向夏/ねこクラゲ/七緒一綺/しのとうこ/スクウェア・エニックス)

もう片眼鏡を悪役として見れねえなコレ。

ミステリー要素の伏線に終始する巻とか思わせぶりに引っ張ってるだけで退屈な時もある作品ですけど、引っ張った甲斐で数巻に一度、こんなに美しいエピソードを持ってくるんだもんな…

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「薬屋のひとりごと」8巻より(日向夏/ねこクラゲ/七緒一綺/しのとうこ/スクウェア・エニックス)

巻の後半は通常回というか、新エピソードに。

後宮内へのエロ本の密輸事件と、突然の猫漫画化w 猫を可愛く描くの上手いね。

 

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