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田中芳樹の高名なファンタジー戦記を荒川弘がコミカライズという鉄板漫画。
原作でいうと第一部の後半戦、原作全7巻の5巻相当ぐらい、「征馬孤影」あたり。
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「アルスラーン戦記」15巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)
話のトピックとしては、ルシタニア軍に囚われていたアンドラゴラスの自力脱出と、アルスラーン軍への合流、アルスラーンの追放と一党の脱出がメインになる巻。
ですけど、枝エピソード読んでてしみじみ「いいコミカライズだなー」と思いました。
ヒルメスとイリーナの邂逅と、その2人の回想シーン。
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「アルスラーン戦記」15巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)
ピュアなイリーナと、撫然としつつも優しく接するヒルメスの出会いを、短いシーンですけど、情感豊かにチャーミングに。
そもそも原作既読なのでコミカライズがそんなに楽しみじゃなかった、というのと、原作が登場人物の非常に多い人物なので顔の描き分けや「再登場時に誰だだかわからない」的な煩わしさが予想されて、あんま面白い感じにならないだろうとコミカライズが発表される前は思ってたんですけど、良い漫画家を引いたよね。
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「アルスラーン戦記」15巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)
小説よりリーディングイージーな媒体である漫画ということもありますけど、青春時代の幸福そうなヒルメスとイリーナの表情、別離の際の涙を見ると、「ああ、漫画で読んで良かったなー」って思いました。
原作読んだ時、自分そこまでイリーナに思い入れなかったんですけどね。
もう一つは、エステルが難民を連れてエクバターナに向かうシーンで、アルスラーンが遣わした護衛の騎士と別れるシーン。
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「アルスラーン戦記」15巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)
このMOB騎士の苦い表情、心中が察せられて良いですよね。
エステルは原作でもとても好きなキャラで、コミカライズでも健気に魅力的に描かれていて嬉しいんですが、それだけに、二部ェ…
原作の一部は傑作だと思ってますけど、はっきり言って二部は読まなきゃ良かったレベルで嫌いなんで、このコミカライズが二部まで及んだらどうしようかなと、ちょっと思案のしどころです。
あのエステルの扱いはナイわ。
いっそ、二部から先は荒川弘が好きなように改変してOKなことになんねーかな。
次巻から、ちょっと番外編の空気も漂う、
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「アルスラーン戦記」15巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)
港町ギランでゼロからのサクセスストーリー。原作で省略された海賊退治のエピソードなんかも、好きに描いて(描かせてやって)くんねーかな。
この人だったら変なことにはしないし。
aqm.hatenablog.jp