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#アルスラーン戦記 14巻 評論(ネタバレ注意)

田中芳樹の高名なファンタジー戦記を荒川弘がコミカライズという鉄板漫画。

原作でいうと第一部の後半戦、原作全7巻の5巻相当ぐらい、「征馬孤影」あたり。

一冊丸ごとトゥラーン襲来編、という感じです。ジムサ登場。

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「アルスラーン戦記」14巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)

相変わらず丁寧で高クオリティなコミカライズ。

田中芳樹作品は並行して「銀河英雄伝説」がヤンジャンで藤本竜がコミカライズ中ですけど、どちらも大ヒット経験済みのベテラン漫画家による贅沢なコミカライズ。

どちらの作品も登場人物が大量にいて更にそのほとんどがおっさんということで、おっさん描き分けのバリエーションをが豊富なベテランじゃないと中々難しいですね。

美少女ヒロインの顔にオールバックにメガネに口髭にほうれい線描いてスーツ着させて「お父さん!」とかたまに目にしますが、普段描いてる作風上仕方がないとは言え読んでて体がエビ反ります。

 

この作品は中盤に入ってトゥラーンのむさくるしいおっさんが追加で大量に登場しましたが、全コマ「トゥラーン軍 〜将軍」とか毎回キャプチャを入れる必要もなく、慌てず騒がずキャラデザインから印象付けからセリフでのさりげないサポートまでお上手で、読んでて誰が誰だかわからないストレスがありません。

鼻を描かない漫画が増えましたが、この作品は逆に鼻が特徴的なキャラデザ多いですよね。

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「アルスラーン戦記」14巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)

敵役のおっさん2人のシーンですけど、いいシーンだなあコレ。

将来、歴史ものやSFの大河ものなどを描きたい志向の漫画家の先生は、ぜひ大量のおっさんを描き分ける練習をしてストックを増やしておいていただけると、読みやすくて助かります。

あと、

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「アルスラーン戦記」14巻より(荒川弘/田中芳樹/講談社)

とのことです。

 

 

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