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あ、今日読んだ漫画

#王家の紋章 67巻 評論(ネタバレ注意)

「ガラスの仮面」と同年、1976年から秋田書店の「月刊プリンセス」で連載開始された少女漫画。

作者の細川智栄子は86歳。「ガラスの仮面」作者より16歳年長。

86歳で現役で年イチで単行本を出しているというのは、「ガラスの仮面」をはじめ、いろんな漫画の読者にとって希望の光ですね。

近刊は「細川智栄子あんど芙~みん」として、「芙~みん」なる人物が共著者としてクレジットされています。おそらくアシスタント的な役割や作話の相談役を果たしていらっしゃるんじゃないかと思いますが、こちらは5歳下の実妹さんとのことで、81歳でいらっしゃるはずです。

 

アメリカの財閥令嬢でエジプトに留学中の高校生・キャロルは、古代の墓を発掘したことから王家の呪いを受け、古代エジプトにタイムスリップする。いろいろあって、未来を識る「ナイルの姫」として、古代のエジプト王・メンフィスと恋仲になり王妃となったキャロル。

その後、アレンジや変化球はあれど基本的に

①キャロルが近隣諸国のどれかにさらわれる
②メンフィスが救出に向かう(戦争)
③束の間のイチャラブ
④なにかの拍子で現代にタイムスリップ(古代の記憶は消えてる)
⑤行方不明扱いだった現代で実家に保護され穏やかな日々
⑥なにかの拍子で古代にタイムスリップ(古代の記憶を思い出す)

の基本的なサイクルを40年60巻かけて繰り返している作品。

今巻は③の途中な感じで、前巻でメンフィスに救出されエジプトに帰還したものの、キャロルは意識を失ったままの辛気臭い展開でしたが、

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「王家の紋章」67巻より(細川智栄子あんど芙~みん/秋田書店)

今巻はキャロルがついに目を覚まし本格イチャラブのターン!という感じ。

エジプト王メンフィスの妻キャロルを巡って各国の王・王子が争う、基本的にイケメンパラダイス展開なんですけど、ヒッタイト国のイズミル王子は作品開始以来たぶん4〜5回ぐらいキャロルを拉致っている古参イケメンですが、外交のゴタゴタでとうとう自身がトラキア国に拉致されることに。

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「王家の紋章」67巻より(細川智栄子あんど芙~みん/秋田書店)

ヒロインか君は。ピーチ姫か。

その他、キャロルに迫るトラキアの暗殺者など、地中海進出の野望を持って暗躍するトラキアを中心に風雲急を告げる展開で、

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「王家の紋章」67巻より(細川智栄子あんど芙~みん/秋田書店)

次の出征はトラキアになってついでにイズミル救出する流れですかね。イズミルはもはや第3主人公みたいなとこありますし。

参考に別の漫画の感想で使った地図を貼りますけど、エジプトからトラキアってこうして見るとそんなに遠くないのね。カイロやアレクサンドリアのあたりがエジプト、イスタンブルやブルガリアのあたりがトラキアかな?

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※地図中の巻数などは漫画「エーゲ海を渡る花たち」由来で、「王家の紋章」には関係ありません。

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キャロルが意識不明だった前巻と比べると、この作品のコメディなどの明るい要素はキャロルが一身に背負ってんだなーと。

キャロルの意識が戻ると作品の雰囲気がとたんに明るくなるよね。さすがナイルの姫様。

 

 

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