一部の魔法を「禁止魔法」として制約した世界の、魔法使い見習い少女たちの修行と冒険、ダークな雰囲気ただよう超正統派ファンタジー。
イレギュラーに魔法使い見習いになったヒロインのココ、その素質を狙って暗躍する禁止魔法使いたち、ココの巻き添えでトラブルに巻き込まれつつ彼女を守って戦う師匠と姉弟子たちの修行と成長の日々。
魔法使いの祭典「銀夜祭」編とのことで、雰囲気的にはお祭りムード。
この作者の画力で大画面の見開きでお祭りの様子がどれだけ描写されるか、楽しみにしていたんですけど、まだ前夜祭にあたる「金夜祭」で祭りの描写よりも重要キャラ続々登場、あんな事件こんな事件が勃発と、まだ何も起こってはいないながら不穏な予兆が膨らむ前フリ巻。
三賢者、五王、そして統一王の登場と、世界観の厚みというか設定の枠が固まって今後の展開に期待が膨らむものの、当面これ「銀夜祭」編エピソードが終わるまでどれだけかけるつもりなのか、ちょっと見当がつかない感じに。
作者の筆による壮麗なお祭り描写は事件解決後のお楽しみになる感じですかねコレ。
クスタスの問いに対して、幼い彼らはまだ答えを有していませんが、大人の魔法使いたちならなんと答えるのか、訊いてみたくはあります。
あるいは成長したココとタータが答えることになるのかもしれないですけど、正解のないこの問いに作品としてどう答えるのか、伏線として覚えておきたいと思います。
そこがたぶんこのエピソードのクライマックスになるんだと思うんですが。
aqm.hatenablog.jp