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#島さん 2巻 評論(ネタバレ注意)

一見、コンビニのオーナー店長然とした初老のバイト店員・島さん。

特別有能なわけではないが温和で誠実で、頼まれごとを断れず複数のコンビニを又に掛けて働くお人好しの性格、不良や強盗にも臆さず接する度胸。

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「島さん」2巻より(川野ようぶんどう/双葉社)

のコンビニバイト日常もの。基本、しみじみした人情話の1話完結のエピソードを連続するスタイル。今のところ。

平たく言うと島さんは背中に龍の刺青が入った、おそらく引退し更生した元ヤクザです。あんま元ヤクザの設定を活かしたエピソードはなく、ヤンキーにも怯まないぐらい。

性善説のしみじみいい話が多いんですけど、お花畑な世界観かというとそうでもなくて、

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「島さん」2巻より(川野ようぶんどう/双葉社)

世知辛さを十分わかった上で、「でもね」っていうお話が多いです。

1巻で提示されたテーマは「過ちを犯してもやり直せる」というもので、ギスギスしそうな出来事や人間関係で、時代劇のように「ヤッチマイナー」となりそうなところ、相手をやっつけるのではなくて、赦しで終わるお話が中心。

ウマ娘を始めてブログ記事にもするようになって以来、ウマ娘の記事がうちのブログのPV上位を占めることが多いんですけど、自分の知らない文化圏があるのか、

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島さんの記事はウマ娘記事に混じって安定して上位にいて、なにか自分の知らない文化圏で評価されている作品なんだなー、と思ってます。

良い作品がちゃんと評価されるのは良いことだと思う反面、こうした作品をしみじみよく思う、漫画に対してこうしたお話を求めてしまうのは、

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「島さん」2巻より(川野ようぶんどう/双葉社)

自分も世の中も少しお疲れ気味なのかもしれないなと思ったりもします。

ギスギスした話、最近多いですもんね。

 

 

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