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#中卒労働者から始める高校生活 16巻 評論(ネタバレ注意)

母親を亡くし父親は刑務所、中卒で工場で働く主人公。3つ下のブラコン妹の公立高の受験失敗と職場での学歴コンプレックスがきっかけで、妹と一緒に通信制高校に通うことに。

事情を抱えたヒロイン、親の勧める名門校を蹴って通信制高校に。

2人は惹かれあいつつ、いろんな同級生たちとの交流を通じて、卑屈だった自分と向き合って少しずつ成長していく青春恋愛もの。

序盤の2巻で女の子が陰湿な性暴力の被害に遭うシーンがあるので、そういうシーンを観ると気分が落ち込む人等はこの作品は読まない方が良いです。

主人公たち兄妹の父親が出所、紆余曲折ありヒロインを交えての面会中に主人公の父親が酔って錯乱、ヒロインに怪我を負わせてしまう。信頼してくれていたヒロイン側の父親に「娘と別れてくれ」と告げられた主人公は…

主人公の2人の別れから2巻が経ちまして、未だに尾を引き続けています。(話のメインなので当たり前ですが)

よっしゃ、言うたれ言うたれ!

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「中卒労働者から始める高校生活」16巻より (佐々木ミノル/日本文芸社)

そうだそうだ! お前はそのまま帰りに車に◯かれて◯ね!

展開上はヒロインの超克の対象というか踏み台の装置みたいなもので、もう出番ないでしょうけど。もう出す意味もないし。

そして、いいシーンだね。

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「中卒労働者から始める高校生活」16巻より (佐々木ミノル/日本文芸社)

からのヒロイン覚醒。

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「中卒労働者から始める高校生活」16巻より (佐々木ミノル/日本文芸社)

主人公の2人の別れから2巻かけまして未だに尾を引き続けています。

が、作中で冬が終わって春がきたように、悪材料は全て出切って、好材料の芽が芽吹き始めてるのを確かに感じられる巻。なんや「好材料」って。株か。

2人は相変わらず別れたまんまですし、この後もまだ紆余曲折はあるんでしょうし、相変わらず焦れったいですけど、丁寧に気持ちの移ろいを描写し続けて、泣いて凹んでるだけだった小僧と小娘の主人公2人が成長したな、強くなったな、というのが実感できて、この作品には珍しく表紙らしく読後に少し晴れやかな気持ちになれる巻。

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「中卒労働者から始める高校生活」16巻より (佐々木ミノル/日本文芸社)

ジジイも良いこと言うてはるわ。

だいぶ長くなってきた上に間隔も空いたので、ちょっともうこのジジイが誰だったかあんま思い出せないですけど。

クライマックスに備えてそろそろ再通読しとくか。

 

 

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