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#クプルムの花嫁 2巻 評論(ネタバレ注意)

新潟県 燕三条。

モノづくりの職人の町で暮らすギャルで大学生・しいな(18♀)は、幼い頃から入り浸っている近所の銅器職人の工房の跡取り、幼馴染の修(20♂)にプロポーズされ、しいなの大学卒業を待って結婚するべく、婚約することに。

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「クプルムの花嫁」2巻より(namo/KADOKAWA)

こわーい職人気質のジジババ、夏は暑く冬は寒い銅器職人の工房で、しいなは上手くやっていけるのか。

仏頂面で職人気質の男子と、無邪気で感情の起伏が豊かなギャルの、可愛らしい日常ラブコメ。

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「クプルムの花嫁」2巻より(namo/KADOKAWA)

取材に熱心な作者さんでグルメも含めてご当地ネタも豊富。

一見ヒロインが見ていてとても可愛らしいのが売りですけど、男子の方も彼なりに思い悩み成長しつつも人生をこれと定めた職人特有の安定感というか、いい男やね。

掲載誌はハルタで、画風もユニセックスですけど、マインドはどこか少女漫画的。昔の別マとかこういう雰囲気の、寡黙ながら芯を持った男子への憧憬、みたいなテーマの作品が多かったイメージがあります。

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「クプルムの花嫁」2巻より(namo/KADOKAWA)

なんてことない日常イチャラブですけど、彼女と彼のパーソナリティの対比のおかげで「パリピで静謐なイチャラブ」という、一種独特な心地よい雰囲気のラブコメに。

そういえば「クプルム」ってなんだろう?と思って調べたらラテン語でcuprum 、英語のcopperで「銅」だそうです。

直訳で「銅の花嫁」というよりは「妖怪・銅叩きの花嫁」という感じですね。

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「クプルムの花嫁」2巻より(namo/KADOKAWA)

あまり聞かない・使われない言葉なせいか「クプルム」でググったらこの漫画のことばっかりだった。

 

 

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