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#よふかしのうた 9巻 評論(ネタバレ注意)

少年・夜守コウ(14)はふとしたきっかけで「上手くやれていた中学生活」が嫌になり不登校に。ある夜、夜の散歩で街を放浪していると「夜と不眠」に一家言持つ謎の美少女・ナズナに声をかけられ、血を吸われる。彼女は吸血鬼だった。

夜に生きる眷属になりたいと願っても吸血鬼化しないコウ。彼女が照れながら語る「吸血鬼になれる条件」は「吸血鬼に恋して血を吸われること」だった。

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「よふかしのうた」9巻より(コトヤマ/小学館)

「だがしかし」作者の吸血鬼ファンタジーな青春ラブコメ。作品全体を通じてアンニュイとそのアンニュイからの解放が夜を舞台に描かれる。

過去がアレだったナズナの自分探しの過去探訪に出かけた2人。ナズナの曖昧な記憶を頼りに訪れた夜の高校では、吸血鬼・ニコが定時制の授業の教壇に立っていた。ニコの計らいで定時制の授業に飛び入り参加した2人は、ナズナの過去に触れていく。

それはナズナの初めての眷属に成り損なった少女のお話だった…

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「よふかしのうた」9巻より(コトヤマ/小学館)

ということで、定時制高校を舞台にした「ニコ編」かと思いきや、そこからニコとナズナの過去編へ、そして今巻で怒涛の展開へ。

まったりアンニュイ、少し不穏な作風から一転、暴風雨のように吹き荒れる暴力と殺意の嵐。

髪の色を表現するトーンが同一だったので、「そうなんだろう」とは思っていたんですが、いやはや。いやはや。急展開で言葉もないです。

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「よふかしのうた」9巻より(コトヤマ/小学館)

今やってるエピソードに決着がついても、この作品がまだ描き残していることや、最後に描きたいであろう話には尺が足りないように思いますし、次巻予告もちょっとそういう雰囲気ではないので次巻で完結とは思いませんが、逆にこのエピソードが決着したらもう描かれるべきことはそんなにたくさん残っていないような気もしますね。

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「よふかしのうた」9巻より(コトヤマ/小学館)

好きなキャラクターが多い作品なので、再びまったりアンニュイな日常よりに回帰しても自分は嬉しいですけど、この作家はどうかなー。

まだ完結作「だがしかし」しか読んだことないので、作品の畳み方も続け方もちょっと予想がつかないですね。

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「よふかしのうた」9巻より(コトヤマ/小学館)

この漫画、こういう漫画だったのか。やー、漫画って面白れーなー。

 

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