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#君は放課後インソムニア 8巻 評論(ネタバレ注意)

進学高の1年生、不眠症に悩む少年と不眠症に悩む少女が、昼寝場所にしようとした学校の天文台で出会うボーイミーツガール。

夏休み!ということで二大イベントの二、能登半島、古民家を拠点に二人天文部の撮影旅行の巻き、両片想いの高校1年生の男女が夏休み、2人きりの星空撮影旅行でピュアにプラトニックに気持ちを確かめ合うという、サザンのバラードをBGMにしたくなる夢のような蜜月。

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「君は放課後インソムニア」8巻より(オジロマコト/小学館)

が終わり、その最後にヒロインを連れ帰った両親からの強い怒られが発生。特にヒロインが大病を患っている点がクローズアップされ、日常的な学校生活を送りつつも素行と療養の両面から2人の行動が制約されることに。

ヒロインの親からの信頼と、行動の自由を少し失った前巻の曇らせ巻に続く今巻。

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「君は放課後インソムニア」8巻より(オジロマコト/小学館)

ぶっちゃけると「世界の中心で愛を叫ぶ」をなぞるようなお話になっていくんであれば、読む意味があるんだろうか、とか、ここ2冊ぐらい思っていました。

この作者らしからぬ、というのもそうですし、「病気=悲恋」もそればっかりなのは…という気持ちも少しあって。

良し悪しではなく自分の好みとして、シニカルなリアリティより、ご都合主義でもこの二人について漫画で読みたい話があって、それを見せてくれる作家であるはずだ、みたいな勝手な期待、先入観が。

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「君は放課後インソムニア」8巻より(オジロマコト/小学館)

今巻はちょっとこの作者らしいハッピーエンドのビジョンの可能性が見えた気がしますね。

失ったものを取り返すために、病気であることと正面から向き合うこと、今後の人生で病気にまつわる諸々のハンデと付き合っていく覚悟を決めること。

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「君は放課後インソムニア」8巻より(オジロマコト/小学館)

倉敷先生、かわいいよね。

作者がこの後どう持っていくかは作者のみぞ知るところですが、読んでいる身としては主人公の眼鏡の男の子が「そう」なって「そう」できている未来やラストを、願わずにはいられない。

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「君は放課後インソムニア」8巻より(オジロマコト/小学館)

 

不純異性交遊しとるやないかーい!

がんばってくれー。

 

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