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#君は放課後インソムニア 7巻 評論(ネタバレ注意)

進学高の1年生、不眠症に悩む少年と不眠症に悩む少女が、昼寝場所にしようとした学校の天文台で出会うボーイミーツガール。

夏休み!ということで二大イベントの二、能登半島、古民家を拠点に二人天文部の撮影旅行の巻き、両片想いの高校1年生の男女が夏休み、2人きりの星空撮影旅行でピュアにプラトニックに気持ちを確かめ合うという、サザンのバラードをBGMにしたくなる夢のような蜜月が終わり、

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「君は放課後インソムニア」7巻より(オジロマコト/小学館)

夏休み明けの後始末、曇らせ巻。

学校の空気は体育祭に移ろう中、「2人きりの星空撮影旅行」の最後にヒロインを連れ帰った両親からの強い怒られが発生。特にヒロインが大病を患っている点がクローズアップされ、

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「君は放課後インソムニア」7巻より(オジロマコト/小学館)

日常的な学校生活を送りつつも素行と療養の両面から2人の行動が制約されることに。

あの、病気をしている女の子とプラトニックな夏休みの泊旅行、発覚して両親にヒロインが連れ戻され、病気を含めて曇らせ展開って、世界の中心で平井堅が瞳を閉じそうなビターエンドの「あの映画」をどうしても彷彿とさせられるんですけど、どうなんでしょうか。

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「君は放課後インソムニア」7巻より(オジロマコト/小学館)

映画の公開から結構な年月が経っているとは言え、わざわざ大ヒット映画と同じような話をするとも思えず、なにより過去作の傾向から「ハッピーエンドが似合う作家さん」だと勝手に期待しちゃってはいるんですが。

と、先のことは考えたって作者しか知らないので置いておいて、曇らせ展開な巻ですけど、曇らせが2人の気持ちを研いで尖らせるというか、良いですね。

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「君は放課後インソムニア」7巻より(オジロマコト/小学館)

自分もいい加減おじさんなので、病気の子を持つ親の方にも、ちょっとシンパシー感じてしまうんだけどね。

 

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