実在の競走馬を美少女擬人化した育成ソシャゲ「ウマ娘」の派生コミカライズ。
日本の競馬史に残る名馬・オグリキャップの現役時代をモチーフにしたスピンオフ。
1〜2巻で地方レース(カサマツ)編が終わり、3巻から中央に移籍。
ウマ娘世界観でいう「中央トレセン学園」に編入し、並み居る名バ達と本格的にシノギを削る展開に。
モチーフとなった史実が日本競馬史上最大級のシンデレラストーリーにして、トウカイテイオーと並ぶ日本競馬史上最大級の復活劇というドラマで、かつ魅力的なライバルにも恵まれていた馬のお話なので、更にifを加えた作話の骨組みの時点で優勝です。ありがとうございました。
オグリキャップのクラシック年、現役最強タマモクロスとの古馬路線・秋の王道3連戦の第2戦、天皇賞・秋の雪辱を果たせるか、というジャパンカップ。
最強ライバル・タマモクロスの周辺が引退を匂わせていることもあり、オグリキャップは最初で最後の3連戦対決で勝ち逃げを許さずタマモクロスを倒すことができるのか。
と、当面の焦点はタマモクロスとの対決色が強いんですが、今回のジャパンカップは国際招待GⅠレースで、かつ海外から参戦する強豪の顔ぶれが豪華だった時代なこともあり、漫画のキャラとしては「使い捨て」になるはずの脇役に当たる海外勢の描写に力が入ってます。
フィクション作品として史実準拠を踏み外す最大のチャンスだった日本ダービーを史実に準拠してスキップしたので、当面、というよりラストまでほぼ史実に準拠していく感じになると思います。
となると、ちょっとした競馬好き・ウマ娘好きならこのレースの行く末も当然わかってはいるんですが、最強ライバルのタマモクロス、そしてその日本代表たるタマモクロス・オグリキャップを向こうに回して日本を驚かせた「あのウマ」の魅せ方、相変わらずかっこいい漫画。
それにしても、実在のタマモクロスの事情は当然知ってるんですが、ゲームであればネバーエンディング・ループ、TVアニメでも描かれたことのない、10台の少女にしか見えない一流ウマ娘が「引退する理由」「引退の仕方」「引退後の身の振り方」が、ウマ娘世界観のコミカライズでどのように描かれるのか、とても気になりますね。
こんなに強いのに。
aqm.hatenablog.jp
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