

17歳の時以来、昏睡状態だった叔父が17年ぶり目覚め「異世界に行ってた」と自称、半信半疑の甥(主人公)の目の前で魔法を使って見せた。
回想シーン(魔法映像再生)の中の叔父さんは、オークと勘違いされ迫害されながらも異世界で度々世界を救う活躍をし、そして美少女たちと恋愛フラグを立てまくるも、ツンデレをただの嫌がらせだと思ってフラグをベッキベキにへし折りまくりだった。
異世界もののお約束をひっくり返してすれちがいギャグに、ハイコンテクストな「逆・転生もの」とでも呼ぶべきギャグコメディ。

「異世界おじさん」7巻より(殆ど死んでいる/KADOKAWA)
アニメ化決定だそうでおめでとうございます。むしろ人気の割りに遅かったぐらいやね。
相変わらずおじさんの過去回想の中で、英雄的な冒険譚と、トンチンカンなハーレムラブコメは続く、という展開。
作中、34歳のおじさんの、まだ20歳頃の回想やってるぐらいの進捗。
今巻も熱く上げて脱力で落とす、らしく楽しいこの作品のオーソドックス展開で、

「異世界おじさん」7巻より(殆ど死んでいる/KADOKAWA)
なんかこういう空中大規模魔法戦闘の描写ってなにげに「BASTARD!!」以来? ああ「幼女戦記」であったか、ぐらいな感じでちょっと懐かしくなりました。
あとなんか美少女サブヒロインがまた増えました。

「異世界おじさん」7巻より(殆ど死んでいる/KADOKAWA)
この子の片想いエピソードも楽しそうね。
この作品らしいいつもの楽しい展開ですけど、今巻特に良かったのはおじさんがちらっと例に出した「桃太郎」の話に「向こうの子たち」がめっちゃ食いついたとこ。

「異世界おじさん」7巻より(殆ど死んでいる/KADOKAWA)
この作品も基本的に現世からおじさんの回想魔法を通じてファンタジー世界で起こったことをツッコミながら観ていく進行なんですけど、逆にギフテッド能力以外の「こっちの世界の話」を「向こうの子たち」が見聞きしてリアクション(ツッコミ)する話って、異世界もの多い割りにあんま見ない展開なきがしますね。
異世界っ子たちに日本のお伽噺を説明するだけで面白いってちょっとした発明だわ。

「異世界おじさん」7巻より(殆ど死んでいる/KADOKAWA)
「向こうの子たち」がまたいいリアクションなので、この展開もっと見てみたくなりますね。
「果物から生まれといて今さら!?」「もも要素使わないのぉ!?」は名ゼリフだわw
aqm.hatenablog.jp