1995〜1999年に週刊少年サンデーで連載され小学館漫画賞・文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞するなどして大好評を博した往年の名作「め組の大吾」の同作者による続編。
今作は掲載誌というか出版社まで移って、週刊少年サンデー(小学館)から月刊少年マガジン(講談社)に。
旧作の主人公は「朝比奈大吾」でしたが、今作の主人公は「大吾」違い。
というか、タイトルロールの「もう一人の大吾」は割りとミステリアスで、同期の同僚(♂)の駿、同じく同期の同僚(♀)の雪、の主人公3人体制っぽい感じ。
今巻のストーリー展開はシンプルで、大規模な道路陥没と、それにともなって事故が発生。
大吾と駿を含む不破消防署が救助活動に出動。今巻で救助活動完了、事件のエピローグまで。
前作『め組の大吾』をお読みだったらご存知でしょうけど、ストーリーというか、
事故(火事)発生→出動→大活躍
だけで読ませてしまう作品で、今巻もストーリーがましいストーリーなんかないですけど、救助現場で死力を尽くす彼らを見ているだけで泣けてきます。
んでね。
今巻、プロローグとエピローグがありまして。
プロローグは作中から数年後、『FSS』等ではお馴染みの「未来回想」なんですけど、市街地に巨大な火の玉みたいなのが複数降り注いでんですよね。
1巻冒頭から数年後の大災害を予期させる「未来回想」描写はあったんですが、これ隕石群か、もしくは富士山or新火山の大噴火による火山弾と大地震が起こるっぽいよね。
んで今巻一番ストーリーがましい要素、エピローグが今巻のメインエピソードの20〜25年後ぐらいかな。面接官の「マコ30代」って誰かなと思ったら、3巻で要救助者だった小学生の女の子ですねこの人。
1巻の「未来回想」ではカタストロフな描かれ方されてましたけど、一応その後、復興してる模様。
日本や地球が滅亡してないのはそれはめでたいんですけど、大吾と駿と雪と、あと大吾(オリジナル)はどうなっているんですか!
という感じで次巻に続く。焦らすねぇ〜。
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