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#天国大魔境 7巻 評論(ネタバレ注意)

石黒正数のストーリーもの、ポストアポカリプス、AKIRAっぽくもあり、寄生獣っぽくもあり。シリアスでハードでミステリーでグロテスク。

2本立てでストーリーが進展してて、

①学園パート
「学園」と呼ばれる高度に科学化され閉鎖された環境で、職員達に観察されながら「外」の知識を欠落しながら平穏に暮らす少年少女達の生活

「天国大魔境」7巻より(石黒正数/講談社)

②サバイバルパート
大崩壊の15年後の世界で正体不明の「天国」を探して旅する少年マルとボディーガードの少女キルコのロードムービー

「天国大魔境」7巻より(石黒正数/講談社)

が今のところ交わらずに並行して進行。

便宜上、「ミステリー・サスペンス」というカテゴリタグをこの作品にも付けているんですが、その筋の人と話をしたところ、厳密にはミステリーと呼べる漫画作品は数えるほどしかなく、多くの漫画はミステリーにはあたらないとのことで、この作品がどうなのかわかりませんが、便宜上ここでは「ミステリー風」としましょうか。

「天国大魔境」7巻より(石黒正数/講談社)

回収されていない伏線は機能をまだ半分しか果たしていない、とでもいうか、自分からするとパズルのピースが揃っていない状態で推理を強制させられるようなイライラする展開が続いていたんですが、今巻で「学園パート」に大崩壊の一旦と思わしきイベントがようやく起こりました。2024年11月。

「天国大魔境」7巻より(石黒正数/講談社)

「ここから15年後がサバイバルパート」と言う前提でアタリをつけると、ようやくパズルの全体像、仮説めいたものが見えてきた気がしますね。

サバイバルパートにおける「誰」もしくは「どれ」が学園パートの「誰」だったのか、「そう」思いながら点と点を繋げながら1巻から読み返す良いタイミング。

「天国大魔境」7巻より(石黒正数/講談社)

なかなかじれったい作品でしたけど、種はあらかた撒き終わって、ここから美味しい収穫の季節という、ようやく続巻が楽しみな感じに。

 

 

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