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#君は放課後インソムニア 9巻 評論(ネタバレ注意)

進学高の1年生、不眠症に悩む少年と不眠症に悩む少女が、昼寝場所にしようとした学校の天文台で出会うボーイミーツガール。

夏休み!ということで二大イベントの二、能登半島、古民家を拠点に二人天文部の撮影旅行の巻き、両片想いの高校1年生の男女が夏休み、2人きりの星空撮影旅行でピュアにプラトニックに気持ちを確かめ合うという、サザンのバラードをBGMにしたくなる夢のような蜜月。

「君は放課後インソムニア」9巻より(オジロマコト/小学館)

が終わり、その最後にヒロインを連れ帰った両親からの強い怒られが発生。特にヒロインが大病を患っている点がクローズアップされ、日常的な学校生活を送りつつも素行と療養の両面から2人の行動が制約されることに。

季節が巡って、テスト期間が終わり、夜が長くなってきて、天文部の季節。

流星群の観測会、撮影旅行。

蜜月の続き、このまま彼らの美しい青春がずっと続いてほしいと思うところに影を差す、彼女の病状。

「君は放課後インソムニア」9巻より(オジロマコト/小学館)

雑に形容すると「ヒロインが死なないセカチュー」ですが、「ヒロインが死なない」はこっちの願望で、どうなるかはまだわかりません。

「難病もの」はちょっと前まで漫画でも流行していたジャンルなんですが、悲恋の似合わない作風の作者ということもあって「ヒロインが死なないセカチュー」と期待してしまうんですが、淡々とした日常の描写に詩情を醸しつつも、今巻とくに淡々としてましたね。

「君は放課後インソムニア」9巻より(オジロマコト/小学館)

あれほどやりたかった流星群の観測会の成功も、まるで無声映画のようというか、アルバムをめくっているような感覚。

この物語が最後どうなるか、作者は当然知っているというか決める権利があるわけなんですが、一方我々は「未来回想」もない作品で、彼女の病状の詳細を知る術もなく、ただただ「御涙頂戴の難病もの」を描く作者でないことを信じてついていくしかないんですが、たまに読んでいてストレスというか、しんどくなります。

「君は放課後インソムニア」9巻より(オジロマコト/小学館)

特に子ども・若い人が病気の話は、やっぱしんどいな。

こんなことを書くと「そんなことを言われたら病気をテーマにした作品が描けなくなる」と怒られそうですが、「完結してから、読んだ方がいいのかな」とちょっと思ったりします。

「君は放課後インソムニア」9巻より(オジロマコト/小学館)

彼女と彼に思い入れがあるだけに。

いかんいかん、彼のように、彼女の回復を信じて、心を強く持たねば。

 

 

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