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#トニカクカワイイ 20巻 評論(ネタバレ注意)

基本は理系天才フリーター・ナサくんと、謎多きクール美少女・司(つかさ)さんの、なんか可愛い男の子と女の子の新婚生活ラブコメ。

SFファンタジーな「かぐや姫」伝承にまつわり不老不死であることを匂わせつつ隠してきた日常ラブコメの、隠してきたその謎の真相が「第一部 完」として15巻で明らかに。

「トニカクカワイイ」20巻より(畑健二郎/小学館)

月読時子の死後、ナサくんと司さんのToDoになっていた、「京丸の屋敷」の遺産整理のための訪問。日常展開で数巻ほどイチャイチャしていたがようやく重い腰を上げて訪問することに。

時を同じくして、ナサが教える女子高生たちも「秘境の撮影旅行」と称して偶然「京丸の屋敷」の辺りを訪れる計画を立てていた。

彼女たちの中には勘が鋭く頭も回る、「輝夜(かぐや)」を名乗る少し不思議な少女もいた…

「トニカクカワイイ」20巻より(畑健二郎/小学館)

信長の墓標もあったりするんかしらん。

ということで、亡くなった月読時子が司さんのために私財を投じて隠し維持していた「京丸の屋敷」の謎を、謎の多い少女・輝夜を狂言回しに探る巻。

「トニカクカワイイ」20巻より(畑健二郎/小学館)

輝夜はどうも月のかぐや姫の転生体っぽいんですけど、意識というか記憶が完全に覚醒してないっぽくもありますね。

京丸の屋敷の地下の貯蔵庫、その奥の不審な扉。その扉の向こうには…

ということで、再び司さんの1400年にわたる過去に迫る、前フリ巻。なんというか続きが気になる面白そうな前フリがお上手ですね。

「トニカクカワイイ」20巻より(畑健二郎/小学館)

ナサくんはいいとして、我々読者も全部聞かせてほしいところですけど。

予告編効果というのか、前フリ・風呂敷広げるのが上手な漫画家は珍しくはないんですが、風呂敷畳む段になってがっかりすることの方が多かったりしますけど、この漫画、この作者に関しては第一部の鮮やかな手際を見せられたので、信用というか、安心してワクワクできる感じします。

あとは、シリアスげな描写に挟まるように相変わらずのギャグコメ展開、

「トニカクカワイイ」20巻より(畑健二郎/小学館)

イチャラブ展開と、硬軟織り交ぜながら。

今巻割りと繋ぎの巻だったし、完結までに時間がかかりそうな話ですけど、その途中をクオリティ高く飽きずに楽しく読ませてくれるのは、美徳ですよね。

 

 

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