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#よふかしのうた 11巻 評論(ネタバレ注意)

少年・夜守コウ(14)はふとしたきっかけで「上手くやれていた中学生活」が嫌になり不登校に。ある夜、夜の散歩で街を放浪していると「夜と不眠」に一家言持つ謎の美少女・ナズナに声をかけられ、血を吸われる。彼女は吸血鬼だった。

「よふかしのうた」11巻より(コトヤマ/小学館)

夜に生きる眷属になりたいと願っても吸血鬼化しないコウ。彼女が照れながら語る「吸血鬼になれる条件」は「吸血鬼に恋して血を吸われること」だった。

「だがしかし」作者の吸血鬼ファンタジーな青春ラブコメ。作品全体を通じてアンニュイとそのアンニュイからの解放が夜を舞台に描かれる。

前々巻、急展開で非日常日常ラブコメがシリアスサスペンスに変貌しましたが、前巻で更に急展開して1周回って非日常日常ラブコメに、今巻では更に話の焦点が謎の多い吸血鬼・キクと彼女に魅了される少年マヒルに移り、再びシリアスに、そしてバイオレンス風味に。

「よふかしのうた」11巻より(コトヤマ/小学館)

謎多き吸血鬼・キクは一体なんなのか、一体いつから「居る」のか、そんな彼女に魅了されるマヒルには過去なにがあったのか。

初期の吸血鬼日常ラブコメに比べると、コメディからサスペンス・バイオレンスに作品ジャンルそのものが変わったと言えば変わったようでいて(作者もそれは気にしているみたいなんですが)、

「よふかしのうた」11巻より(コトヤマ/小学館)

夜を舞台にしたアンニュイな青春ものとして共通していて、ジャンルの移行というより乱高下も意外とスムーズにシームレスに進んでる気がします。

なによりも、作者自身が制御できるギリギリを攻める漫画というのは、作者自身もどうなるかわからないと言うとおり予定調和の対極というか、

「よふかしのうた」11巻より(コトヤマ/小学館)

バイオレンスな青春。

読んでいて予想がつかずスリリングでやはり良いものだな、と思います。

どんどん筆すべっちゃえすべっちゃえ〜、と無責任なことを。

「よふかしのうた」11巻より(コトヤマ/小学館)

久しぶりにアキラを、そしてミドリを見た気がしますが、ミドリやっぱかんわいい。

あ、そういえばアニメ化決まったんでしたっけか?

これは観よう。

 

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