

基本は理系天才フリーター・ナサくんと、謎多きクール美少女・司(つかさ)さんの、なんか可愛い男の子と女の子の新婚生活ラブコメ。
SFファンタジーな「かぐや姫」伝承にまつわり不老不死であることを匂わせつつ隠してきた日常ラブコメの、隠してきたその謎の真相が「第一部 完」として15巻で明らかに。

「トニカクカワイイ」19巻より(畑健二郎/小学館)
その後、なかなか第二部らしくなりませんでしたが、今巻でようやく、という感じ。
月読時子の死後、ナサくんと司さんのToDoになっていた、「京丸の屋敷」の遺産整理のための訪問。日常展開で数巻ほどイチャイチャしていたがようやく重い腰を上げて訪問することに。

「トニカクカワイイ」19巻より(畑健二郎/小学館)
時を同じくして、ナサが教える女子高生たちも「秘境の撮影旅行」と称して偶然「京丸の屋敷」の辺りを訪れる計画を立てていた。
彼女たちの中には勘が鋭く頭も回る、「輝夜(かぐや)」を名乗る少し不思議な少女もいた…
ということでようやく第二部として話が動いた19巻。

「トニカクカワイイ」19巻より(畑健二郎/小学館)
永遠の寿命を持つ司さんが作中に在る以上、その長寿の間接的な原因となった「かぐや姫」と「月の者たち」も当然作中に在るはずなんですよね、という当たり前の話を割りと見落としてました。
匂わせ程度の情報しか公開されていませんが、
・輝夜は「かぐや姫」本人、おそらく転生体の可能性が高い?
・「月の者たち」は滅びてしまったらしい?
ぐらいでしょうか。

「トニカクカワイイ」19巻より(畑健二郎/小学館)
軽く「ぼくの地球を守って」っぽいね。
司と輝夜は二重の意味で今巻が初対面ですけど、この邂逅に何の意味があるのか。
このまま何事もなく100年が過ぎると、ナサくんは死んでいて、司は再び一人ぼっちになってしまうので、
・司の「永遠の寿命」を解除してナサくんと一緒に歳をとって死ねるようにする
・ナサくんも「永遠の寿命」を手に入れて司と永遠を生きる
のどちらかがこの作品のトゥルーハッピーエンドで、そのために月を目指す物語になっていくんだと思っていたんですけど、月が既に滅びていて、更にかぐや姫その人が地球の日本のご近所に住んでいるとなると、

「トニカクカワイイ」19巻より(畑健二郎/小学館)
思ってたのと少し事情が違うのかな、と思ったり。
aqm.hatenablog.jp