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#株式会社マジルミエ 4巻 評論(ネタバレ注意)

突如発生し人に害をなし損害を与える怪異を、退治するサービスが「魔法少女」と称され、複数の企業が魔法少女サービスを提供する社会。

就職活動中の女子学生・桜木カナは面接に連戦連敗中の最中、大手金融企業の面接中に会議室で発生した怪異に巻き込まれる。

通報で現場に駆けつけた魔法少女の怪異退治「業務」を手伝った縁で、カナは魔法少女ベンチャー企業「株式会社マジルミエ」にスカウトされ魔法少女として就職することになった…

という、ジャンプ+の魔法少女お仕事漫画。

『株式会社マジルミエ』4巻より(岩田雪花/青木裕/集英社)

『パトレイバー』の「レイバー」のように現実社会に「魔法少女」という大きな「嘘」を一つ放り込んで、魔法少女を企業サービスとして現代社会ナイズ、嘘の周辺を現実的な描写・展開で固めることで、ファンタジー世界観のリアリティラインを部分的に押し上げてシミュレーションしてお仕事漫画のテイに。

現実のお仕事で起きそうなストーリーラインで展開するので、特に本作はIT系のシステム開発屋さんが感情移入しやすい作りに。

「今日も一日がんばるぞい!」が『GS美神』よろしくバケモノ退治する漫画、でざっくり説明できちゃいそうな世界観。

『株式会社マジルミエ』4巻より(岩田雪花/青木裕/集英社)

前巻、業界の展示会・魔法少女EXPO編で発生したデモンストレーション用の怪異の暴走を、持ち前の即応性・現場主義・高い技術力による秒速スクラッチ開発で解決し、またその様子を撮影・動画公開したことで、零細ベンチャーの株式会社マジルミエは一躍業界の注目株に。

業界他社から問い合わせが殺到する中、社長の重本は自社ノウハウを業界内にパッケージ販売することを決断。

他社からの研修OJTも受け入れることとなり、出向してくる他社魔法少女の教育係に指名されたのはカナだった。

『株式会社マジルミエ』4巻より(岩田雪花/青木裕/集英社)

他、魔道具ホーキのバージョンアップ。マジルミエのホーキ開発を一手に担う天才開発者の素顔、そして彼女が語るカナの才能とは。

銀次の登場をもって世界観とキャラの顔見世がだいたい終わって舞台が整って、マジルミエの躍進に伴って今巻後半あたりから本格的に話が動き出した感。

「15年前」が一つのキーワードですが、

『株式会社マジルミエ』4巻より(岩田雪花/青木裕/集英社)

エヴァでいう「ファーストインパクト」にあたるやつですかね。あっちは14年前でしたっけ?

他社から出向してきたキャリア志向の魔法少女がモチベと意識高い系の「いるいるw」って感じで良いですが、主人公ヒロインの特長が既に提示済の「記憶力」に並んで、「説明書を読む才能」って一見いかにも地味ですが、

『株式会社マジルミエ』4巻より(岩田雪花/青木裕/集英社)

どんな多機能魔法具でも開発意図を理解してコマンドが存在する分だけ100%使いこなせる能力って、マジルミエの開発力と併せて「技のデパート」のそれこそ「ウィザード級」の魔法少女にもなり得る資質で、末恐ろしくてワクワクしますね。

説明書、俺も含めてみんなちゃんと読まねえもんなあ…

 

 

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