
高校の「映画を語る若人の部」に入部したプレゼン下手の映子が、毎回好きな邦画を1本トンデモ説明でプレゼンして部長がツッコむ話。
今巻のお題は
・『モンスター・ハンター』(ハリウッド実写版)
・『大怪獣のあとしまつ』
・『パイナルファンタジー』
・『鋼の錬金術師』(実写版)
・『ボルケーノ・パーク』
・『仮面ライダー THE FIRST』
・『シン・ウルトラマン』(予習編/クイズ編/本編)
・(番外編)『クライング・フリー・セックス』
・(描きおろし)『マイ・リトル・ポニー:新しい世界』

『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season8』より(服部昇大/集英社)
あと巻末に、WEBで読み切り掲載された短編『恋はインボイス』を収録。
販促漫画(?)の『日ペンの美子ちゃん』を描いてるだけあって(?)、
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PR・啓蒙漫画描くの、上手いというかスムーズですよね。
割り切って「漫画に全部描く」ことは最初から諦めて興味を持たせることに特化して、より詳しい導線に誘導しつつ説明責任のリスクを回避するというか。
ベタでレトロな説明セリフ展開を大手を振って濫用できる作風、というのも強いw

『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season8』より(服部昇大/集英社)
「案件漫画」ももっと読んでみたいなー。企業広報の皆さんはぜひ服部先生へのオファーを検討して欲しい。
ちょっと曲者めいた漫画家さんですけどいい仕事しますよ。たぶん。知らんけど。
前巻が「池ちゃん巻」で内容的にもネットの反響的にも強火でしたが、

『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season8』より(服部昇大/集英社)
今巻は池ちゃんも一部登場するものの、通常営業。
前巻の感想で「邦キチは多数のファンを抱える"まとも"な映画のレビューが出来ない」と断言しちゃったんですけど、今巻普通に『シン・ウルトラマン』を、特撮オタとエヴァ(庵野)オタとの組み合わせでレビュー。嘘を断言してすいませんでした。

『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season8』より(服部昇大/集英社)
自分も特撮のキャプテンに怒られそうなニワカですけど、『シン・ウルトラマン』は観ました。
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最近『ウィッチウォッチ』読み始めてカンシのツッコミを見て、

『ウィッチウォッチ』6巻より(篠原健太/集英社)
「やっぱツッコミに関西弁は脳内再生性が高くてテンポが良くて強いなあ」と思い直してたところなんですけど、『ジャガー』のピヨ彦と『邦キチ』の部長は漫画界の標準語ツッコミ界の双璧だな、と更に思い直しました。
相変わらず部長のツッコミのキレが生命線というか、

『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season8』より(服部昇大/集英社)
「愚かすぎない!?」ってツッコミいいなw
池ちゃん以外にも切り口の違うレビュアーが豊富だなあ、と思いつつ、すっかりツッコミ役に定着した部長(※最初からです)が、どんどん映画ど素人みたいな聞き役ポジション色が濃くなっていくのが役割分担とは言え不憫だなと思いつつ、

『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season8』より(服部昇大/集英社)
なんか能力バトル漫画でたまにいる
「奇人・変人・超強力な異能力メンバーの中で一人だけ無能力だけど主人公でキーマンで輪の中心の司令塔ポジション」
みたいに見えてきた。
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