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#ダンダダン 7巻 評論(ネタバレ注意)

霊媒師の家系(かけい)のギャルと、いじめられっ子気味で孤独なオカルトオタクの少年の同級生ガールミーツボーイから始まる、オカルトバトルなバディもの?

未だにこの漫画がどうなりたいのかまだちょっとよくわかりません。

書き出していくと

・ボーイ・ミーツ・ガール

・オタクに優しいギャル

・ラブコメ群

・ちょいエロ

・呪術廻戦、チェンソーマンなどの最近のジャンプのオカルトバトル漫画群

・うしおととら

・東京入星管理局

・GANTZ

・メン・イン・ブラック

・漫☆画太郎

あたりを足して適当に割ったような感じ。

『ダンダダン』7巻より(龍幸伸/集英社)

ああ?なんだテメーら…やんのか? ラブコメやんのか?

いろんなジャンルのごった煮というか、カオスな闇鍋みたいな漫画。クリーチャーも宇宙人から妖怪から幽霊から割りとなんでもあり。

エピソードシリーズ「呪いの家」編が前巻までで片付いて、「ジジ=邪視」が「戦える仲間」に加わったっぽいものの、

『ダンダダン』7巻より(龍幸伸/集英社)

ジジは水をかぶる(水滴がかかる)だけでもまったく制御が効かずに暴走する悪霊状態。パンダになればよかったのにね。

ことあるごとに邪視に変身し、居候先の綾瀬家をボロボロにぶっ壊し仲間をぶっ飛ばすジジをどうにかしようと悪戦苦闘する巻。「一苦労」とは言いますが、仲間一人加わるだけで「一冊苦労」。

『ダンダダン』7巻より(龍幸伸/集英社)

邪視を払うことをジジ本人が拒み、「水がかからないように細心の注意で暮らす」「変身したらすかさず周囲がお湯をかける」という対処療法にも限界を感じ、各自「ジジを鍛えてその霊力で邪視を抑え込む」「オカルンが邪視をぶっ飛ばせるぐらい強くなる」と特訓編に。

相変わらず縦軸不在というか伏線をガン無視して、場当たり的に話が飛んだり分厚くなったり、次々回どんなエピソードになってるか予想がつかないジェットコースター展開。

『ダンダダン』7巻より(龍幸伸/集英社)

このわけのわからん画を読者に納得させる展開も含めて、絵の躍動感すんごいねw

俯瞰で見るとパーティバトルものとして『ワンピース』並みに着々と仲間が増えつつある展開ではあるんですけど、作品としてどこに向かってんだか未だにさっぱりわかんなくてスリリングだわw

ストーリーが散文的で掴めないというか、こいつとかそれっきりガン無視されてて笑うw

『ダンダダン』7巻より(龍幸伸/集英社)

とっ散らかって話の縦軸はいつまで経っても見えてこないのに、目の前のページの現物の連なりの勢いで読者を力づくで引き込むやり方は、この作者というより担当編集のカラーなんでしょうか。

 

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