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#らーめん再遊記 6巻 評論(ネタバレ注意)

「ラーメン発見伝」の続編の「らーめん才遊記」の更に続編の現作。

シリーズ未読の方にものすごく雑に説明すると「ラーメン版『美味しんぼ』」みたいな作品群。

『らーめん再遊記』6巻より(久部緑郎/河合単/石神秀幸/小学館)

脱サラして開業したラーメン店が苦節を乗り越えて成功し事業を拡張、ラーメン店向けに始めたコンサル業も順調、メディアにも露出しラーメン産業を盛り上げてきた立役者の一人と認められ、職人・経営者としてラーメン業界を代表する第一人者となった芹沢。

ラーメン業界の世代交代と新たな時代の到来を前に、なぜか芹沢はやる気が出なかった…

『らーめん再遊記』6巻より(久部緑郎/河合単/石神秀幸/小学館)

雑に説明すると、自らの原点に立ち返った王が、自ら育てた天才児にその玉座を禅譲し、自らは放浪の旅に出る、的なそういう話です。そういう話をラーメン業界で。

職人・経営者のトップとしてラーメン業界の頂点に立ちそこから降りた主人公が、身分(?)を隠して大手チェーンのラーメン屋にバイトとして潜り込んで店舗内の若手のいざこざに首を突っ込んでみたり、山の頂上から見下ろしていたラーメン業界の裾野を歩いて回る話。

前巻、「名店から暖簾分けし本店の味の再現率も高いのに、なぜか繁盛しない店」の続き。

『らーめん再遊記』6巻より(久部緑郎/河合単/石神秀幸/小学館)

かなりヒキの強い巻マタギで今巻が「種明かし編」。

個人的には予想が当たってちょっと嬉しいは嬉しいんだけど、種明かしの後、オチがつくまでを引っ張るねw

ということでエピソード完結しないまま次巻に持ち越しに。

やや冗長かなと思わないでもないですが、主人公・狂言回しが今作から登場のラーメンフリーク大学生YouTuberのグルタくんに完全に移ってしまいました。

社長業引退した割りにこのハゲずっと働いとんな、とは思ってたとこなので、今巻はグルタくんが動いてくれる分、

『らーめん再遊記』6巻より(久部緑郎/河合単/石神秀幸/小学館)

ハゲは酒飲んでサウナ入ってチャリ漕いで無職三昧に復帰したのはいいんですけど、結局、前作・前々作の「鵜飼い」ポジションに戻っちゃったな、とも見えます。

主人公として動かしにくいというか、若いのにドヤ顔で説教してこそ活きるキャラなのかねえ。

次のエピソード以降もグルタくんで回す…って感じでもなさそうですけど。

あと、引っ張るねえと言えば、

『らーめん再遊記』6巻より(久部緑郎/河合単/石神秀幸/小学館)

ホテルのフロント係のお姉さんの珍妙なBL妄想ネタも継続中で、なんか笑ってしまったw 「禁断の関係!?」ってお前の妄想、最初っから全部「禁断の関係」やんけw

 

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