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#スキップとローファー 5巻 評論(ネタバレ注意)

岩倉美津未(いわくら みつみ)、15歳。

「石川県のはしっこ」、学年8人の中学から、東大法学部卒・中央省庁官僚を経て地元の市長となる大志を抱いて、叔父の住む東京の「高偏差値高校」に進学。

『スキップとローファー』5巻より(高松美咲/講談社)

同級生8人の中学とはまったく違う大都会・東京の高校の人間関係、クラスメイトたちの「珍妙な田舎者」という視線が突き刺さる、予定に反してあまり順風満帆とは言えない高校デビュー・東京デビューと、思われた、が。

東京のクラスメイトたちは思ったより優しい良い人たちだった…

という学園青春もの。

『スキップとローファー』5巻より(高松美咲/講談社)

それな。

「楽しい日々が始まったよ」

「きっと素敵な高校生活が待ってるよ」

と、まるで誰かを励ましているかのようで、タイムスリップして高校生活をもう一度過ごすのも悪くないなあ、なんて思ってしまいます。

俺も美津未のクラスメイトになりたいわ。

『スキップとローファー』5巻より(高松美咲/講談社)

いろいろあった文化祭が終わって季節は冬に。

席替えを契機に、志摩くん・結月の美男美女のモテがクラスメイトたちを引き寄せて起こす、教室内渋滞が発生。

「席替えバタフライエフェクト」というか、「席替えピタゴラスイッチ」というかw

仲良し女子4人組、そして志摩くんと、それぞれに自分の恋を自覚したり、浮いた話が発生したり、おしゃれに目覚めたり。

『スキップとローファー』5巻より(高松美咲/講談社)

結月以外。この子はちょっとした恋愛恐怖症というか、恋愛倦怠症というか、という感じね。

恋バナ巻。

「焦って恋人を作る必要なんてないんだよ」

なんてまあ、青春が終わった後だから言えるタワゴトというか。

『スキップとローファー』5巻より(高松美咲/講談社)

10代中盤から20代前半、若い男女が狭いコミュニティに閉じ込められる空間が、「恋人作りのボーナスステージ」であることも確かですしね。

でも、そもそも大半の子がまだ人生経験浅くて人間関係で失敗しやすい10代が、恋愛の最大のボーナスステージって、ちょっとした設計ミスだよなあ。

友達同士で過ごす時間についてもボーナスステージというかね。いいよね、こいつら。

結月と誠の、一見全然タイプが違う者同士の友情、良い…

冬休みで再び石川に帰省。をきっかけに、叔父で叔母のナオちゃんと美津未の関係のエピソード・ゼロも。

『スキップとローファー』5巻より(高松美咲/講談社)

なんというか、美しい漫画だな。

 

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