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#スキップとローファー 8巻 評論(ネタバレ注意)

岩倉美津未(いわくら みつみ)、15歳(その後16歳)。

「石川県のはしっこ」、学年8人の中学から、東大法学部卒・中央省庁官僚を経て地元の市長となる大志を抱いて、叔父の住む東京の「高偏差値高校」に進学。

同級生8人の中学とはまったく違う大都会・東京の高校の人間関係、クラスメイトたちの「珍妙な田舎者」という視線が突き刺さる、予定に反してあまり順風満帆とは言えない高校デビュー・東京デビューと、思われた、が。

東京のクラスメイトたちは思ったより優しい良い人たちだった…

という学園青春もの。

『スキップとローファー』8巻より(高松美咲/講談社)

なんかあだち哲の漫画の脇役にいそうなん出てきたな。

「楽しい日々が始まったよ」

「きっと素敵な高校生活が待ってるよ」

と、まるで誰かを励ましているかのようで、タイムスリップして高校生活をもう一度過ごすのも悪くないなあ、なんて思ってしまいます。

俺も美津未のクラスメイトになりたいわ。

『スキップとローファー』8巻より(高松美咲/講談社)

前巻から高校2年生編。

読んでて我が事のようにドキドキしてしまうクラス替えを経て、突然、美津未と志摩くんが「お試し」で付き合ってみることに。

前巻の感想でこんなことを書いたんですけど、

急に、なんなんお前らw

読んでるこっちの心の準備がまだなんですけどw

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心の準備ができていないのは、美津未も、志摩くんも、一緒でした、っていう。

『スキップとローファー』8巻より(高松美咲/講談社)

最近の少女漫画には疎いんですけど、80年代?90年代?の少女漫画では、一回付き合って、別れて、最終的にヨリを戻す、という展開が王道だった気もします。

矢沢あいの『天使なんかじゃない』とかいくえみ綾の『I LOVE HER』とか、アレ?柊あおいの『星の瞳のシルエット』は一回付き合って別れたっけ?

なんで今巻の展開はそんなに心配してないんですけど、それにしても一同揃って心の準備不足だったとはいえ、美津未も志摩くんも、読んでる我々読者も、二人が彼氏彼女として過ごすビジョンが全然浮かんでなかったですね。作者もなのかな。

『スキップとローファー』8巻より(高松美咲/講談社)

「お試し」っつってる時点で、なんか盛りあがんないもんなんですかね。

掴んだ恋に執着して、いろいろ身を持ち崩したりメンタル不調に陥る女の子も少なくないので、大望を抱える美津未の決断はむしろちょっとホッとしてしまいました。

自分の心と逃げずに向き合う女子キャラが多い中、志摩くんは幼少期のトラウマ?が原因とはいえ、自分の心と向き合うのが下手というか、ずっと逃げてるんだねえ…

『スキップとローファー』8巻より(高松美咲/講談社)

他にも同級生女子にも、なんか心にダークネスを抱えた子がもう一名登場しましたが。

あ、クリスくんと梨々華が久々に登場して嬉しかったです。志摩くんの失恋に興奮気味の梨々華かわよい。

志摩くんが自分と向き合えるようになるのは時間かかりそうだし、もういいじゃん、仲良し女子4人組がキャッキャウフフと仲良くしてるだけでもう、自分は満足ですよ。

『スキップとローファー』8巻より(高松美咲/講談社)

と思ったタイミングで「きららジャンプ」入れてくるんじゃねえよw

見透かされてるようで腹立つわw

 

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