#AQM

あ、今日読んだ漫画

#バトゥーキ 16巻 評論(ネタバレ注意)

女子中学生・三條一里はブラジル・マフィアの現ボスの落とし胤だったが、本人はそのことを知らず、組織の末端構成員の夫婦に日本で育てられた。

『バトゥーキ』16巻より(迫稔雄/集英社)

組織構成員B・Jは組織の跡目争いに一里を参加させるべく、育ての両親を誘拐。

同じ頃、カポエイラ(カポエラ)と出会い夢中になった一里は、両親を人質にとったB・Jの脅迫と指示により、高校生となって以降もカポエイラの腕を磨き、B・Jが充てがう強者たちを相手に実戦を重ねていく。

一里が自らの意志で戦いたいと思った強者、次の対戦相手は人気動画配信者で総合格闘家の遊佐春麻。

『バトゥーキ』16巻より(迫稔雄/集英社)

一里組は、強者だったらカポエリスタ以外でも誰でも乱入アリのオープンホーダ"ニーニョ・ジ・バンバ(猛者の巣)"を開催し遊佐を誘う。

前巻で「VS遊佐」編が決着したと思ったら、急展開。

一里のルーツであるブラジルから、ルーツであるマフィアの一族郎党が大挙して来日。

『バトゥーキ』16巻より(迫稔雄/集英社)

一里を含めた、ボスの3人の子どもの跡目争いに決着をつけるべく、ラスボスたるボス本人まで来日し、なぜか日本を舞台に「最強の俺の子ども武闘会」が三々五々に開催されることに。

格闘技とバイオレンスの描写は相変わらずピカイチですが、「B・Jの課題」のロードマップが急に消えてなくなった時もそうだったんですけど、変幻自在なカポエイラそのもののように、作品の展開が読めません。

『バトゥーキ』16巻より(迫稔雄/集英社)

なんかアクセルとブレーキを適当に踏んだり離したりしてる暴走車みたいに、止まってたと思ったら急にフルスロットル。

もう作品全体の「準決勝」がいきなり始まってしまいましたw

「これもうすぐ完結すんのかな?」と思う反面、何度も作品の「ロードマップ」を反故にして上書きしてきた作品でもあるので、「準決勝」の次に「決勝戦」が待ってるとも限らないですよね、もう。

『バトゥーキ』16巻より(迫稔雄/集英社)

あとは今巻、B・Jが登場してないので、ここぞってところでボスを暗殺しに来たりすんのかな?ぐらいしか先が読めません。

この流れでこの作品が終わってしまった場合を想像すると、自分は納得できるのかしらね?と思う反面、「納得いかない」とした場合、そもそも自分は『バトゥーキ』がどうなったら満足なんだ?と思うと、なかなか難しい話だな、とも思います。

『バトゥーキ』16巻より(迫稔雄/集英社)

『バトゥーキ』が延々と異種格闘技をやっててくれれば、自分は満足なんかしら?

『喧嘩稼業』が連載再開すればいいのか?

 

aqm.hatenablog.jp