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#魔都精兵のスレイブ 14巻 評論(ネタバレ注意)

各地に突如出現した門の先に広がる魔都。人を襲う鬼が巣食い脅威となっていた。政府は能力者の女性で構成される「魔防隊」を組織し鬼に対抗。

男子高校生・優希は帰宅中に魔都に迷い込んだところを魔防隊七番組組長・京香に救われる。彼女の能力は生命体の潜在願望を叶える義務と引き換えに奴隷として使役・強化し戦わせる能力だった。

平たく言うとバトルでこき使われる代わりに勝ったらエッチなご褒美な感じだった。

『魔都精兵のスレイブ』14巻より(タカヒロ/竹村洋平/集英社)

和月のバトル絵、GS美神の設定とキャラ、ハーレムギャルゲー要素、ジャンプのバトル漫画の定番展開、という感じ。あと乳首!

美少女ばかりの魔防隊に10人ぐらい美少女な組長たちがいまして、使役主によって戦闘フォームを変える便利下僕ファイターな主人公が、順々に彼女たちに貸し出されて共闘しエッチなご褒美をしてもらう、というギャルゲーともエロゲーともつかぬ建て付けで、一巡したらラストバトルになるんかな。

先日、位置原光Z先生の新刊を読んだんですけど、こんなシーンがありまして、

『青春リビドー山』より(位置原光Z/KADOKAWA)

強く気高く冷たく手強い女性に惹かれる性癖というか、ありますよねそういうの。

「だからこそデレたところが見たい」

というのと、

「強く気高く冷たく手強く、を貫いてほしい」

というのは、一見相反するようでいて、隣り合わせのすごく近いところにあるんじゃないかと思います。

『魔都精兵のスレイブ』の製作陣の先生方と、位置原光Z先生、すごい話が合いそうw

『魔都精兵のスレイブ』14巻より(タカヒロ/竹村洋平/集英社)

今巻は総組長の能力なのかなコレ、「桃源郷」と呼ばれる時間の流れが遅い空間、『ドラゴンボール』でいうところの「精神と時の部屋」での修行編。

主人公たち七番隊以外の隊との閉鎖空間での合同訓練合宿ということで、合宿、美女だらけ、男は主人公だけ、作者はどすけべの変態、何も起きないはずもなく…

『魔都精兵のスレイブ』14巻より(タカヒロ/竹村洋平/集英社)

というハーレム修行編。

しかし、修行のために隔離された安全空間と思われた桃源郷に、不穏な影が潜む…

新キャラたち、八番隊の面々も初登場。表紙の金髪・碧眼・色白な美女が八番隊のピリペンコ組長。

『魔都精兵のスレイブ』14巻より(タカヒロ/竹村洋平/集英社)

初対面で主人公・優希と目も合わせずに「貴方は…嫌い」と冷たく言い放ったピリペンコには、しかしある事情があった…

やー、いいですね、ピリペンコ組長。

自分の好みにすごい刺さるわー。

エロ可愛い美女が百花繚乱の本作ですが、自分の好み的には総組長・山城恋と八番隊組長・ピリペンコが双璧!というぐらいのヒットだわ。

『魔都精兵のスレイブ』14巻より(タカヒロ/竹村洋平/集英社)

エロコメ描写以外にも、訓練シーンながら相変わらずバトル描写も冴え渡ってる他、悪役による搦め手・陰謀の描写も

「テメー、ぜってー許さねーかんな! 主人公! ヤッチマイナー!」

と読者感情を煽る、ソリッドな悪役ぶり。

「エロのついでにシリアスバトルをやっている漫画」

と片付けられがちな作品で、実際そういう面もなきにしもあらずなんですが、バトルのかっこよさ、読んでる側の感情移入度はなかなかバカにしたものではないと思います。

主人公の感情移入度が特別高いわけでもないんですけど、悪役がチョー憎ったらしいわ許せねーわ、「主人公にやっつけて欲しい度」がすごい。

『魔都精兵のスレイブ』14巻より(タカヒロ/竹村洋平/集英社)

流れ的には、桃源郷に潜む不穏な影との対峙でピリペンコが主人公と共闘・活躍して撃退、という流れかな。

ええっ! この憎ったらしい悪役をやっつける上に、ピリペンコ組長のご褒美まで…!?

早よ次巻出せ。明日出せ。

 

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