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新登場のブラコンですわ口調の妹ちゃん、可愛いねw
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『負けヒロインが多すぎる!@comic』2巻より(雨森たきび/いみぎむる/いたち/小学館)
ラブコメに一家言持つ自称「違いのわかる男」(意味わからん)の男子高校生・温水和彦は、
知り合いを避けて隣町のスタバでラブコメラノベを読んでいたが、隣の席でクラスメイトの男女が「ラブコメ漫画の最終回の1話前の主人公とサブヒロイン」みたいな会話をしている場面に遭遇してしまう。
そんな失恋シーンを和彦に目撃されてしまったことに気づいた杏奈は激しく動揺し、持ち合わせがないのにスタバでやけ食いして和彦に借金した上に、和彦相手に延々と失恋の愚痴を繰り広げるのだった…
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『負けヒロインが多すぎる!@comic』2巻より(雨森たきび/いみぎむる/いたち/小学館)
という、失恋シーン目撃から始まるボーイ・ミーツ・ガール。
借金返済の代わりに杏奈が日々の弁当を用意することになり、毎日昼飯を食いながら杏奈の愚痴を聞かされる他、杏奈以外にも続々と「負けヒロイン」が和彦の周囲に現れ吸い寄せられるように和彦に絡んでくる…という、複数ヒロインの若干ハーレム風味。
全員フラレナオン。
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『神聖モテモテ王国』1巻より(ながいけん/小学館)
主人公がラノベ・なろう系好きということもあり、文芸部に入部。文芸部も今どきらしく(?)ラノベ・なろう系好きが集まっていて、投稿作を各自で仕上げる夏合宿。
2巻にして早くも、海だ!水着だ!うひゃほう!という海回・水着回。
若いオタク男女が集まって群像劇風に青春・恋愛模様がわちゃわちゃしてて、ちょっと「ラノベ者」「なろう者」の『げんしけん』という雰囲気に。
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『負けヒロインが多すぎる!@comic』2巻より(雨森たきび/いみぎむる/いたち/小学館)
同じオタクでも自分は「ラノベ者」「なろう者」とは少し畑が違うので、主人公や部長が語るラノベ・なろう系のノウハウには特に共感はありませんが、癖のないプレーンでモダンな方向に強まった美少女画力で、道中とても眼福なラブコメ漫画。
ごちゃごちゃわちゃわちゃしてて目が滑るギリギリで、読者に親近感を持たせるための美少女のポンコツ描写もありきたりではあるし、『かぐや様』のマキちゃんみたいなの
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『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』10巻より(赤坂アカ/集英社)
いっぱい出せばウケるんじゃね?みたいな下心をなんとなく感じなくもないんですが、それらの全てが
「失恋の胸の痛みを逃げずに受け止める女の子の涙の美しさ」
の前フリというかタメというか、
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『負けヒロインが多すぎる!@comic』2巻より(雨森たきび/いみぎむる/いたち/小学館)
ここぞのシーンのセリフと絵、演出の美しさ、良いんですよね。
いろいろ変化球なラブコメ作品なのに、ここだけ奇を衒わないド直球。
大河系やハードボイルド系の作品で
「死に様は生き様を映す鑑(かがみ)」
のようなことがよく言われますが、それに倣えば
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『負けヒロインが多すぎる!@comic』2巻より(雨森たきび/いみぎむる/いたち/小学館)
「失恋の涙は片想いの恋の思いの丈を映す鑑」
とでも言うか。あまり趣味の良い美的嗜好とは言い難いですが。
ラブコメ漫画はたくさんありますが、「推しヒロイン」の失恋に荒れる読者の発言権がSNSによって高まったせいか、逃げずにヒロインの失恋の胸の痛みを描く作品は最近はずいぶん減った気がします。
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『負けヒロインが多すぎる!@comic』2巻より(雨森たきび/いみぎむる/いたち/小学館)
「失恋だってエモいんだ」
「失恋だって青春だ」
という当たり前のことを、がんばって引き続き言い張り続けて欲しいな、と思います。
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