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#巨乳純情剣 紗希 3巻 【完】 評論(ネタバレ注意)

江戸時代、元禄年間、信州木谷藩。

藩の中老を務める真野寛兵衛の一人娘・紗希(15)は、剣で身を立て剣術道場を構える叔父・重蔵の手ほどきのもと、近隣でも有名なじゃじゃ馬として育っていた。

元許嫁・統一郎の奸計に嵌り、父から勘当された3年後、その父も統一郎の奸計で切腹、母も後を追って自害。

18になった紗希は両親の仇を取るべく、叔父の剣士・重蔵、下働きで真田忍軍の末裔・忠介とともに、憎き統一郎を追って脱藩し、江戸に上るのだった…

『巨乳純情剣 紗希』3巻より(八月薫/鈴木涼生/リイド社)

リイド社系で18禁作品を中心に、時代劇&エロスを得意分野とする作者が、18禁要素を封印してあえての一般作品としての剣劇ハードボイルド時代劇お色気アクション。(※本作は18禁作品ではありません)

時代劇ハードボイルドらしさが堂に入った描写、抑えても滲み出るフェチズムとエロス!(※本作は18禁作品ではありません)

『巨乳純情剣 紗希』3巻より(八月薫/鈴木涼生/リイド社)

親の仇を求めて旅する凄腕美少女剣士が、統一郎が差し向ける刺客を剣を振るってバッタバッタと薙ぎ倒し、おっぱいぷるんぷるん!(※本作は18禁作品ではありません)

全エピソードにわたって乳首券が発行され、入浴中に襲われたり、服がビリビリに刻まれたり、睡眠薬で眠らされて全裸で吊るされたりと、やたら素っ裸で闘います。(※本作は18禁作品ではありません)

なんちゅうタイトルだ、と思いまして。

『巨乳純情剣 紗希』3巻より(八月薫/鈴木涼生/リイド社)

江戸にたどり着いた一行は長屋を生活拠点として、叔父は剣友が営む道場の道場主代理を務めて資金を稼ぎ、忍者・忠介は統一郎の行方を捜索し、そして紗希は服を脱いだり人助けをしたり剣術試合に出場したり修行をしたり服を脱いだりしていた。

今巻で完結。

赤穂浪士四十七士随一の剣客として名高い堀部安兵衛より託された秘太刀「無限の剣」を修行の末に会得した紗希。

同時に忍者・忠介の捜索により、憎き仇・統一郎の居どころが明らかに。

『巨乳純情剣 紗希』3巻より(八月薫/鈴木涼生/リイド社)

統一郎は巨額の資金を背景に江戸に近い無人島を買い取り、そこを闇カジノリゾート化、幕府の要人を接待・贈賄しつつ、裏では武力による江戸の大火と、どさくさ紛れの幕府・将軍家の乗っ取りを企んでいた。

紗希たち一行は、統一郎の王国と化した島に乗り込んでの敵討ちを目論むが…

最終巻らしく豪華な連戦。

『巨乳純情剣 紗希』3巻より(八月薫/鈴木涼生/リイド社)

島に渡る際には巨大ザメ、闇カジノリゾートの賭け闘技場では人喰い虎、あとサムライスピリッツみたいな人たちとの連戦。

幕府の奉行方が島になだれ込む中、統一郎とのラストバトル!

連戦詰め込みすぎて「あるいは打ち切りか」と勘ぐりたくなる息もつかせぬチャンバラに次ぐチャンバラですが、正直、無駄なくテンポよく見せ場に次ぐ見せ場に加えて相変わらずおっぱい丸出し、とサービス精神旺盛なこの作品のエッセンスを凝縮したような最終巻。戦うたびにやたら服が脱げて『けっこう仮面』みたい!

「ラスボス倒して用が済んだんで、じゃあ終わり!」

という余韻もクソもない淡白なエンディングですが、古き良き昭和の時代劇映画や香港カンフー映画のような風格を感じます。気のせいかも。

「今どきの漫画」として万人向けの大ヒット候補とは思わないですけど、自分は好きです。

「お前らの大好きな、剣豪、チャンバラ、仇討ち、美少女、おっぱい」

というわかりやすい作品コンセプトに加えて、

「お前らの大好きな、巨大サメ、闘技場、サムライバトル、幕府転覆」

という欲張りセットな最終巻。

『巨乳純情剣 紗希』3巻より(八月薫/鈴木涼生/リイド社)

面白かったし、3巻というサイズも良いですよね。

次回作もぜひ剣豪ものを描いて欲しいと思います。なんだったら『紗希』の続編でもw

お疲れ様でした。

 

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