作者の前作は映画に絡めた歳の差恋愛を描いた『水曜日のシネマ』。
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4年ぶりの新刊は出版社を講談社から小学館に移して。おかえりなさい。
現代、日本、沖縄。
比嘉雷吉(38♂)、陸上自衛隊レンジャー部隊所属、妻を亡くして中学生の娘・ハルコ(13)と父子家庭の二人暮らし。
という、沖縄を舞台にした、自衛隊員の父親と中学生の娘のちょっと風変わりな父娘ものの日常もの。
かな、と思って読み始めたんですけど、非日常もいいところでしたw
ある日、もの凄い反抗期に入ったかと思われたハルコは、サイキックに目覚め、更にそれを制御できず、更に他のサイキッカーの子どもも現れ、更にハルコの予知夢は「敵の襲来」を示していた。
どうも突然、超能力バトルに巻き込まれたっぽい娘に対し、父親の雷吉は…
という、自衛隊員お父さんとサイキック少女の非日常な父娘もの。
作家買いだったので、表紙とタイトルで思ってたんと違い過ぎてワロタ。
超能力を「サイキック」という言い回し、ちょっとなんか70年代レトロというか『幻魔大戦』というか、懐かしいですね。
「父娘もの」というよりは「保護者同伴の幻魔大戦」という感じで面白いw
サイキック能力で好き放題?に暴れる少年少女たちに対し、
父親としての使命感と自衛隊員としての現実主義と謹厳さと実直さで、正論でお説教をかます、自衛隊レンジャー由来で「動けて戦える」お父さん。
なんかちょっと『ARMS』のコンバットお母さんとか、あとは
『異世界おじさん』のコレ思い出して笑ってしまったw
悲壮になりそうな展開をキャラそれぞれの持ち前の性格と、反抗期ちょい手前の親子の絆で、とにかくなんか元気なサイキック・アクション。
読む前に想像してたハシゴが外されたショックのせいで、次巻以降どうなっていくのか予想する気も起きませんw
でも何やら楽しいことが待ってそうな漫画なので、流れるまま、作者の描きたいままに逆らわずに、虚心に次巻をお待ちしようと思います。
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