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#あそこではたらくムスブさん 6巻 評論(ネタバレ注意)

『今日のあすかショー』のモリタイシの、コンドームを製造する会社の商品開発を舞台にしたコンドームの新製品開発担当の白衣の美女・結さん(26)と、彼女に惚れてしまった営業企画担当の気が小さくてお人好しの若手・砂上くん(24)のお仕事ラブコメ。医療漫画「ラジエーションハウス」と並行して連載。

『あそこではたらくムスブさん』6巻より(モリタイシ/小学館)

コンドームを作る会社が舞台ですけど、「協力:相模ゴム工業株式会社」が正々堂々クレジットされているだけあって、下ネタ・エロネタ・茶化しがほとんどなしのピュアで奥ゆかしい恋愛コメディ。

砂上くんは奥手、結さんは箱入り娘で、社会人の恋愛ものですけど、2人とも自分の気持ちより相手の気持ちを思いやって動きが取れない、小学生の恋愛もののようにピュアっピュア。

『あそこではたらくムスブさん』6巻より(モリタイシ/小学館)

前巻、巡り合わせで二人で出張・巡り合わせでビジネスホテルの部屋で二人、という中高生ラブコメの文化祭や修学旅行のような、社会人ラブコメの定番展開で、ようやく告白、お付き合いスタート。

今巻から晴れてお付き合い編スタートですが、相変わらずピュアに、大正浪漫の見合いカップルのように奥ゆかしくシャイでピュアな二人の、微笑ましい様子。

『あそこではたらくムスブさん』6巻より(モリタイシ/小学館)

今巻もゆっっっっっくりとした描写で、社内恋愛の日常の様子、自社製品のコンドームのPR大使のグラビアアイドルとの対談、そして熱海に海水浴&温泉宿で初めてのお泊まりデート。

18禁作品や明確にエロ目的を除くと、自分がいま読んでる中で一番作者がド変態のドスケベだなと思うのは『2.5次元の誘惑』なんですが、

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本作の作者・モリタイシも、今でこそ代表作が本作『あそこではたらくムスブさん』と『ラジエーション ハウス』に上書きされていますが、もともとは『今日のあすかショー』が代表作の、エロとフェチの、ド変態のドスケベでしたもんね。

『あそこではたらくムスブさん』6巻より(モリタイシ/小学館)

近作では女の子の可愛さだけはそのままに、ここぞの場面以外ではパンチラなどの露出は封印して「お仕事もの」作家っとして転身し、女性キャラの露出は基本的に控えめなんですが、こう隠しても滲み出て抑えきれないフェチズムがね…今でもド変態のドスケベですよね…

という、エロというのは「パンツ!」「おっぱい!」「セックス!」だけじゃあ、ないんだよなあ、という…

なんだったら「抱かれてもいい」という決意がもう、エロいよね…

『あそこではたらくムスブさん』6巻より(モリタイシ/小学館)

えーと、何の話をしようとしてたんでしたっけか…

あとがきで本作の終盤が近いことが示唆されています。

二人の幸せな結末を願いつつも、『ラジエーション ハウス』もあるし過度な期待は禁物ですが、次作がまたどんなド変態なドスケベさを内に秘めたフェティッシュな作品になるのか、今から既に楽しみですね。

 

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