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#悪役令嬢転生おじさん 6巻 評論(ネタバレ注意)

今巻の発売をもって情報解禁、アニメ化決定とのことです。

『悪役令嬢転生おじさん』6巻より(上山道郎/少年画報社)

めでてえ。

乙女ゲーやってる娘ともリビングでオタク談義を交わす程度にオタク文化に造詣が深いバーコードハゲの公務員のおっさん(52)は、トラック的なやつに轢かれた的なことで乙女ゲーの中の悪役令嬢に転生してしまった!

王侯貴族の子女が集う学園で、平民出のヒロインを虐める役どころの悪役令嬢だったが、おっさんはついつい地の人の良さと「娘の親」目線が出てしまい、乙女ゲー内の貴族学園はおかしな方向に展開していく…

『悪役令嬢転生おじさん』6巻より(上山道郎/少年画報社)

という、異世界転生+悪役令嬢+生徒会+異世界おじさんな欲張りセットな漫画。基本、コメディ進行。

1巻が面白かった反面、グッドアイデアで生まれた作品は出オチの一発ネタになってしまうことが多いんですけど、2巻からはゲームの世界にお父さんが転生したことを妻と娘が認知し、リビングのゲーム機とTVを通じて主人公のおっさんを観察する仕掛けが。

自分は結婚したことはないですが、美少女化してお嬢様「ですわ」口調で振る舞っている姿を妻や娘に見守られてることがわかったら、たぶん舌噛んで死ぬ気がします。おっさんには強く生きてほしい。

『悪役令嬢転生おじさん』6巻より(上山道郎/少年画報社)

初期設定が2巻までで定義されて、非日常な異世界日常ものとしての通常モードクルージングに入った感じ。早くも既に「悪役」関係ねえなこれ…

前巻、ほぼ一冊かけてゲーム内イベント、学園カリキュラムの一環であるダンジョン探索編で、おっさんの存在をメタ認知できるキャラ?も登場。

今巻は通常モードに戻って、グレース(悪役令嬢)&アンナ(本来のメインヒロイン)の誕生日会編、グレースの兄登場編、ハロウィン編。

『悪役令嬢転生おじさん』6巻より(上山道郎/少年画報社)

グレース兄が遠距離を亜空間で繋ぐ「どこでもドア」っぽい魔法能力持ちなんですが、この能力が意図せずゲーム内世界と現実世界(おっさん家のリビング)を繋いでしまうハプニング発生!

異世界と現実がメタに繋がってわずかながら相互に影響を与える展開に。

久しぶりに妻と娘と僅かながらコミュニケーションが取れたおっさんは、悪役令嬢生活の中での新たな目標を立てる…

ということで、割りと成り行き任せだった物語と主人公に目標・縦軸が設定されるという、作品的には大きな出来事が起こりました。

『悪役令嬢転生おじさん』6巻より(上山道郎/少年画報社)

個人的には、自分が縦巻きロールの悪役令嬢として振る舞っている姿を妻と娘に観察されていることを知っても、「恥ずかしさ」という意味でまったく意に介した様子のないおっさんの鉄のハートに乾杯。

よく考えたら、妻子に見られて恥ずかしいような人倫にもとる行動を全然してないので、当然と言えば当然なんですが。

これが地位と名声と美貌に任せて薄い本みたいなことしまくって、それを妻子に観察されてたら、目も当てられないことになってるとこですがw

『悪役令嬢転生おじさん』6巻より(上山道郎/少年画報社)

アニメ、楽しみですね。

 

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