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#魔都精兵のスレイブ 15巻 評論(ネタバレ注意)

各地に突如出現した門の先に広がる魔都。人を襲う鬼が巣食い脅威となっていた。政府は能力者の女性で構成される「魔防隊」を組織し鬼に対抗。

『魔都精兵のスレイブ』15巻より(タカヒロ/竹村洋平/集英社)

男子高校生・優希は帰宅中に魔都に迷い込んだところを魔防隊七番組組長・京香に救われる。彼女の能力は生命体の潜在願望を叶える義務と引き換えに奴隷として使役・強化し戦わせる能力だった。

平たく言うとバトルでこき使われる代わりに勝ったらエッチなご褒美な感じだった。

和月のバトル絵、GS美神の設定とキャラ、ハーレムギャルゲー要素、ジャンプのバトル漫画の定番展開、という感じ。あと乳首!

『魔都精兵のスレイブ』15巻より(タカヒロ/竹村洋平/集英社)

美少女ばかりの魔防隊に10人ぐらい美少女な組長たちがいまして、使役主によって戦闘フォームを変える便利下僕ファイターな主人公が、順々に彼女たちに貸し出されて共闘しエッチなご褒美をしてもらう、というギャルゲーともエロゲーともつかぬ建て付けで、一巡したらラストバトルになるんかな。

「桃源郷」と呼ばれる時間の流れが遅い空間、『ドラゴンボール』でいうところの「精神と時の部屋」での修行編。

『魔都精兵のスレイブ』15巻より(タカヒロ/竹村洋平/集英社)

主人公たち七番隊以外の隊との閉鎖空間での合同訓練合宿ということで、合宿、新キャラたち八番隊の面々やピリペンコ組長も加わり美女だらけ、男は主人公だけ、作者はどすけべの変態、何も起きないはずもなく…

というハーレム修行編。

…のはずが、修行のために隔離された安全空間と思われた桃源郷に、不穏な影が潜む…

『魔都精兵のスレイブ』15巻より(タカヒロ/竹村洋平/集英社)

おー、「ダイヤモンド・ダスト」だ!この技、やっぱかっけーよね。

修行編らしくも「桃源郷」らしくもない、潜入した強敵2人を向こうに回しての、一冊丸ごとバトル編。

作品の売りのお色気シーンはところどころ挟まる妄想シーンと、描き下ろしの番外編「メイドコスプレ編」のみ。数が少ない分いつになく描写が過激な気もしますねw

なんですけど、エロが描ける人は人体が描ける、人体が描ける人は体重の乗ったバトルが描けるという、見応えのあるバトル描写。

『魔都精兵のスレイブ』15巻より(タカヒロ/竹村洋平/集英社)

ピリペンコ様、クールなイメージに反して泥臭く熱くてかっけえな。

美女・美少女揃いの魔防隊ですが、圧勝してねじ伏せる俺TUEEE描写が主流の最近のバトル漫画らしからぬ、『はじめの一歩』の主人公のような苦戦してダメージを受け傷だらけになりながらの熱い逆転劇。

こう、動けるアクションが描かれつつも、傷だらけになりながらの熱く泥臭いバトル描写スタイル、「ダイヤモンド・ダスト」だけではなく『聖闘士星矢』などの往年の車田正美作品を彷彿とさせます。

今巻でバトルが決着し、次巻は「桃源郷」らしく、戦後のご褒美タイム増量巻でしょうか。

二手に分かれたバトルでピリペンコ様が主人公をスレイブとして使役しなかったので、残念ながらピリペンコ様のご褒美シーンはお預けになりそう。

…と、思わせてからの…という展開に期待…

『魔都精兵のスレイブ』15巻より(タカヒロ/竹村洋平/集英社)

あと、この子が生きてて良かった。信じてたぞ、タカヒロ!

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