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あ、今日読んだ漫画

#バトゥーキ 18巻 【完】 評論(ネタバレ注意)

女子中学生・三條一里はブラジル・マフィアの現ボスの落とし胤だったが、本人はそのことを知らず、組織の末端構成員の夫婦に日本で育てられた。

『バトゥーキ』18巻より(迫稔雄/集英社)

組織構成員B・Jは組織の跡目争いに一里を参加させるべく、育ての両親を誘拐。

同じ頃、カポエイラ(カポエラ)と出会い夢中になった一里は、両親を人質にとったB・Jの脅迫と指示により、高校生となって以降もカポエイラの腕を磨き、B・Jが充てがう強者たちを相手に実戦を重ねていく。

急展開、一里のルーツであるブラジルから、ルーツであるマフィアの一族郎党が大挙して来日。

突然の同時多発的ラストバトル。

『バトゥーキ』18巻より(迫稔雄/集英社)

一里 vs 超絶フィジカルを誇る姉のアグリ戦、別場で孤軍奮闘する純悟 vs レグバ。

レグバ以外にもギャングに囲まれて絶体絶命の純悟の前に現れた意外な援軍。

ストーリーなんかありゃしない、終末に向けて全身全霊でステゴロで蹴り合い殴り合う、ゲップが出るほどのバトル巻だった前巻、そして今巻前半を経て決着。

今巻の半分以上は「エピローグ巻」と言ってよいと思います。

しかも「悪役たちのエピローグ」に長尺が割かれます。BJの身の振り方、ボスの半生、ギャングたちの顛末。

『バトゥーキ』18巻より(迫稔雄/集英社)

純悟・悪軍鉄馬・溝ノ口のそれぞれの三面決戦が同時進行だったこともあり、完結前に突然語られ始めたBJとボスの過去の半生もややダイジェスト感、「巻きが入ったのかな」感は自分も感じましたが、テンポよく疾走感もあって、締まってて自分は割りと好きでした。

言うても悪役・脇役なんで、動機や事情、その後の顛末はこっちも知りたいけど、それをあんまもったいぶって冗長に引っ張られてもね、という。読み応えもあって、ちょうどよかったんじゃないかな。

ボスの半生は哀しいものですけど、「一里の物語」の前日譚でしかないですし。

『バトゥーキ』18巻より(迫稔雄/集英社)

純悟は闇堕ちする瀬戸際だったように見えましたが、最後の一連のシーンを見るに「殺してなかった」んですよね?

大団円ではありますが、「なんで?」とは思わないでもないです。

ヤクザになっちゃったし、でも目的は果たしてもうヤクザでいる必要ないけど、高校生には戻れないし?

それか一度は一里の生命を狙った「元ギャングたち」の監視・お目付けを兼ねて、なんかしらん。

最後のシーンでも一里がセーラー服を着てることから、長くても1〜2年ぐらいしか経ってないはずですけど、そのわずかな期間で「座に収まった」ということなん?

いろいろ解釈と想像の余地があって、これはこれで。

『バトゥーキ』18巻より(迫稔雄/集英社)

異種格闘技戦もてんこ盛りの紛れもない「格闘漫画」でしたけど、正直素人にはついていけないぐらいのカポエイラへのリスペクトに満ちた、抑圧を跳ね除け自由のために戦う「カポエイラ漫画」でした。

いや自分、結局この漫画を通じてしかカポエイラのこと知らないんですけど。

『はじめの一歩』の有名なセリフで、

「強いって、なんですか?」

という問いかけがあります。

一言では言い表せない「強さ」のサンプルを、また一つ手に入れられたような気がした作品でした。

『バトゥーキ』18巻より(迫稔雄/集英社)

お疲れ様でした。面白かった。

 

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