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#銀河英雄伝説 11巻 評論(ネタバレ注意)

アニメ化、映画化、舞台化、ゲーム化と度々メディア化された田中芳樹の伝説的なスペースオペラ小説を「封神演義」の藤崎竜がコミカライズ。1巻発行から2年半目の11巻。原作2巻に相当するリップシュタット戦役の序〜中盤、オフレッサー上級大将vsミッターマイヤー・ロイエンタールコンビも収録。

絵はまあ、文句言っても意味がないというか藤崎竜の絵が嫌なら読まなければいいし、構成が帝国偏重なのはヤン派としては寂しい限りだけどコミカライズ作家の裁量か。

前日譚や外伝含めてやってるので漫画6巻でようやく原作の冒頭に到達、そこからおよそ原作1冊に対して漫画5冊、完結が55巻ぐらいのペース。初代コミカライズ「道原かつみ版」は5年かけて11巻でリップシュタット戦役を終了したことを考えるといいペースでは来てはいる。

古参ファンがうるさい、誰も完結まで描いたことのないコミカライズによく手を突っ込んだという心意気を買って長いスパンで今後に期待。作中に「距離の暴虐」という言葉が出てくるけど、ライフワークとして腹くくってる作者はともかく、出版社・読者は「時間の暴虐」「巻数の暴虐」に耐えられるか。

みんな、長生きしような。