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#魔法使いの嫁 11巻 評論(ネタバレ注意)

家族を喪って自暴自棄から自らを競売に売り、イングランドの異形の魔法使いに弟子兼嫁として落札された女の子がヒロインの、魔法と妖精のファンタジー。

前巻から新章・学院編。大英図書館の地下深くの魔術学院でチセは聴講生に、エリアスは魔法分野の臨時教師に。ハリポタ風。

エリアスの監視役・サイモンの過去話。チセが迷い込んだ霧の中の一軒家の魔女・ラハブ。ステラと灰の目。エリアスの過去話。エリアスとチセの学院までの近道。チセと同室のルーシー。レンフレッドとアリス。7つの盾。同級生アイビーの正体。

チセの交友関係がちょっとずつ広がっていってるの良いね。反面、日常ものとして楽しむには登場人物が多く情報量も多い。

そも「毎話見せ場を」という文法で描かれてなくて、新章の起承転結の「承」にまるまる一冊使った巻という印象。この巻単品では正直そんな面白いもんでもなく話が向かう先のガイドラインもまだ見えず、事件待ちしながら風呂敷広げつつ登場人物の紹介、という感じ。

9巻までの信用の貯金のおかげで、追い追い勝手に面白くなりこの巻の伏線も効いてくるんでしょう、と思う。

次巻は9月10日とのこと、夏あたりに1巻から再度通読しておこう。

 

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