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#ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~ 2巻 評論(ネタバレ注意)

師事する異種言語学の教授が腰をやっちゃったので仕事を引き継いだ人間の青年・ハカバ。調査のために気球で魔界へ。まずはワーウルフの集落へ。ワーウルフと人間のハーフの女の子・ススキをガイドに魔界調査旅行。

モンスターたちのおおらかでいい加減でのほほんとした社会。

見てたら実は魔界の中でも種族が違うと言葉あんまり通じてないんだけど、「まあ、なんとなくでいいか」的なテキトーなコミュニケーションが異文化交流の初期っぽくて全体的になんか可愛い。

ハカバ、ススキ、リザードマンの姉弟・カシューとケクーに加えてミノタウロスの言語学者?モウ。の一行でウタツの町に向かう。

意外と言葉が通じるグリフォン、板を叩いて会話するラミア(腕を持つ蛇)、橋作りをがんばるワーキャット。

1巻のアレは初級編だったんだな、と思わされる中級編。もはやススキも通訳不可能、言葉の意味の不明さが解決しないままやり取りは進んで行く。

その概念が存在しなければ当然それを表す言葉もないので、翻訳はできないんだねえ。異文化を理解することは言葉の向こうの概念や価値観を理解すること。

それにしても、相変わらず魔界を実際に見てきたように描く。そしてススキ可愛い。

 

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