おっとりした美女職人が一人で静かに営むお店の日常とたまにちょっとした事件、というフォーマットで描かれる時計店の話。売るほうじゃなくて修理メイン。
表紙の絵が二つくくりで女子学生みたいですが、普段の作業をしない時は髪を下ろしてる。
ギャグでもコメディでもラブでもアクションでもない静かな作品で、特に毎話オチがあるわけでもなく、日常の持つ詩情とビジュアルでヒロインを魅せる感じ。ハクメイとミコチにも読み味似てるかもしれない。
「絵に自信あり」じゃないと中々手が出しにくそうなテーマだけど、「デジタルに精緻」というより「アナログで丁寧」という印象の絵。背景も白いことも多いんだけど、ここと決めたコマにはガッツリ描き込んでメリハリで勝負する感じ。
読んでご褒美になる相当モノ好きな読者がどれだけいるか疑問だけど、アナログ時計の盤面?を開けて作業するシーンが度々あり、たくさんの歯車で精緻に組まれた時計の内部構造が度々描写され、どういう経歴の作家さんなのか知らないですけど、こんなの時計に対する愛がないと描けないですよ!ってのが伝わってくるw
静かな作品だけど、師匠の回想で「毎日にぎやかに」ってのが後々の伏線なんかね。
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(選書参考)
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