「あぐちゃん、ゆかり…
…紹介するね、月島サトル君、私の彼氏。」
「ふーん…カッコいいじゃん!!」
最終巻みたいな表紙だけど、最終巻。
東京五輪の女子ボクシング代表候補、インターハイ制覇の細マッチョでかっこよくて可愛い女子高生と、強さは今のところ中の下、公式戦未だ0勝の彼氏の男子高校生、の2人が主人公の青春ボクシング・ラブコメ。母校と地元の期待の英雄として(こっそり二人三脚で)東京五輪を目指す。
今巻で完結。
東京五輪を目指した女子ボクシングのサクセス・ストーリーを期待した向きには、「ライバル登場の伏線はなんだったの!?」とあるいは尻切れトンボに見える終盤だったかもだけど、作者は一貫して高校生の部活と恋愛にかける青春もの志向していたように思うけど、どうでしょ。
早乙女選手が「ひたかくさなくなる」瞬間をクライマックスに持ってくる、と最初から決めてたよね。
最終回で最強ボクサーが既に引退してるのって、つまりそういうことよね。と読者に察させる描写も含めて、部活とラブコメを軸にした青春漫画の金字塔「タッチ」でも肝心の甲子園が一切描かれなかったことを思い出すなど。
次回作も楽しみにしています。お疲れさまでした。
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