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#天気の子 1巻 評論(ネタバレ注意)

「…ここがきっと始まりだった

 これは俺と陽菜さんが世界の形を変えた夏の話だ」

大ヒットアニメ映画「天気の子」のコミカライズ。

角川っぽいムーブだけど講談社。最近「角川っぽいと思ったら講談社だった」が多い気がする。前からそうだっけ?

異常気象で雨が降り止まなくなった東京。雨雲の間から海に注ぐ一片の太陽の光に惹かれて、家出して上京した高校生の少年・帆高は、祈ることで雨を止ませる能力を持つ少女・陽菜と出会う。2人は依頼に応じて晴天を提供する「晴れ女」の仕事を始めるが、陽菜の能力はやがて悲劇を呼ぶものだった…

というボーイ・ミーツ・ガール。

コミカライズとしての出来は、表紙の印象以上に整った絵、若干コンパクトにまとめつつほぼ映画に忠実なシナリオ、2〜3巻で完結ぐらいのペース、と高水準で、単品の漫画作品としてもファンアイテムとしても「買い」。

が、BD/DVDまで買う予定の人にとっては演技や音楽、美術がない分メディアとして情報量に劣り、全体的に淡々としていて質が高いだけに物足りなさを感じる。独自の解釈入れるなり、オリジナルの追加が難しければ新海監督にボツネタ提供されるなり、続巻ではもう少し付加価値が欲しい。

 

天気の子(1) (アフタヌーンコミックス)

天気の子(1) (アフタヌーンコミックス)

 

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