(出典は後ほど)
永野護によるイラスト。美しい女性と、照れながらムッとした表情の少年。ヨーンがまた新しい年上女に引っかかったのでしょうか。
「MAMORU Nagano」のサインの左には「at HongKong of little Newtypes」の表記。
記事の趣旨と引用の取り扱いなど
15巻の評論と題した、15巻の話をあんまりしていないファイブスター物語に関する記事が、思いのほか多くの人に読んでいただけたので、
aqm.hatenablog.jp
ここはいっちょ15巻読後の興奮冷めやらぬみんなさんに、絶版本の懐かし話をドヤ顔でお届けしつつ、古参ファンなら誰でも書けそうな考察めいた話をでっち上げて二匹目のドジョウを狙おう、という記事になります。絶版本をソースに語ると細かなツッコミが入りにくくて良いですね。
15巻を読んだ皆さんが思った
なぜヨーンはあんなにハーレムラノベ主人公みたいなのか
の他、
「赤い彗星」が乗る百式はなぜ金色だったのか
などを、僅かな根拠を針小棒大に妄想して考えたいと思います。
画が想起させるイメージやその相似性をテーマに語りますので、表紙イラストや漫画のコマの引用が多めになります。このブログの「免責事項/プライバシーポリシー」に記載している文章をあらかじめ再掲しておきます。
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(連絡先)
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あと、一応評論の体裁なので両作品の実在のスタッフの氏名は敬称を省略します。
また、本来であれば「Ζ(ゼータ)」と表記すべきところを、便宜上、アルファベット大文字の「Z」で表記しています。ガノタは細けぇとこウルセーからな。
ガンダム(宇宙世紀)世界とM.ナガノ博士
ちょっとしたガノタなら誰でも知っている話ですが、特に永野推しの角川から出ているガンダム世界観(宇宙世紀史観)の出版物には、ジオン~エゥーゴ系のMS(モビルスーツ)開発者「M.ナガノ博士」という人物が半ば公式設定として存在し、複数の設定資料やスピンオフ作品の台詞に登場します。
角川、「史上最高の天才技術者」って、設定盛りすぎでは…
「ジョニー・ライデンの帰還」は、宇宙世紀の正史、「ZZ」と「逆シャア」の間の空白部分を繋ぐガンダムのスピンオフ作品。「月刊ガンダムエース」に連載され、原稿はネーム段階でサンライズのチェックが入ります。
この2人はシャア専用のMS開発者とシャア専用のテストパイロット。作中のシーンは「シャアの反乱」及びサザビーの完成を前に、前線に出たがりのシャア総帥にあてがう機体に頭を悩ます2人。
ドクター・ナガノは「あの方」呼びの扱い。
作品について詳しく?はこちらを。
aqm.hatenablog.jp
このようにナガノ博士は、名前こそ出ますが、キャラクター本人が登場する作品は見たことありません。見たことある人がいたら是非教えてください。ガンダムはスピンオフ多すぎで全部読むのマジ無理なので。
角川が設定盛りすぎというか持ち上げすぎにせよ、確かに永野デザインはガンダム世界観の中では異質で、多くのデザインは諸般の事情でボツにされたり他のデザイナーにリファインされたりしましたが、そのエッセンスはガンダム世界観のデザインラインに影響を与えています。
前回の記事で「エルガイム」と「FSS」の関連性についてお話ししましたが、では、ガンダム世界観、特に「機動戦士Zガンダム」は、クリエイターデビュー1〜2年目の青年期の永野護にどんな影響を与えたでしょうか?
小説「機動戦士Zガンダム」と絵師・永野護
富野由悠季の手による「機動戦士Zガンダム」の原作小説は、現在は角川スニーカー文庫から発売されています。
表紙絵・挿絵はスピンオフ漫画「エコール・デュ・シエル 天空の学校」などでガンダムにも縁の深い美樹本晴彦。オールドファンには「マクロスの人」。
ですが、この小説はもともとは講談社から書き下ろし小説として出版されていました。角川がガンダムをはじめとしたアニメ産業に力を入れだす前の話です。
(講談社「機動戦士Zガンダム」1巻奥付より)
全5巻。原作小説ですが、作者あとがきによると最終巻の出版はアニメの最終回より後だったそうです。例によって絶版ですが、ネットや古書店で比較的安価に入手可能です。
(講談社「機動戦士Zガンダム」5巻奥付より)
表紙絵・挿絵は永野護。1巻の表紙はガンダムMk-2とシャア・アズナブル。
(講談社「機動戦士Zガンダム」1巻表紙より)
口絵は永野版Zガンダムを背景に、左はシャア?右はカミーユ?真ん中の女性はハマーンでしょうか?
(講談社「機動戦士Zガンダム」1巻口絵より)
前回の記事のとおり、デザイナー永野護が「エルガイム」用に作った「ペンタゴナ・ワールド」の設定は、富野監督によってその多くが採用され、またその多くがボツにされました。
上司の部下として永野は相当主張が強かったと見られ、富野は大変手を焼いたようで、前回の記事で本文を伏せた寄稿記事「異星人たちへ 富野おじさんエルガイムをかく語りき」では
ナガノ世代は、僕のような"おじさん"にとっては、異星人である。僕は、彼の描くマシーンもキャラクターも大嫌いだ!
あの、ファンネリア・アムとガウ・ハ・レッシィ、フル・フラットとミアン・クー・ハゥ・アッシャーたちだ。少なくとも、彼女たちがいなければ、僕だって、もう少しは元気に作品を作ってゆけただろう。が、ナガノ(ここからこの表示になるという意味を考えて欲しい!)の作り出す彼女たちは、僕にとって異常すぎた。あまりにも異星人なのだ。
(「重戦機エルガイム-2」富野由悠季コラム『異星人たちへ』より)
と、後進の才能への嫉妬と対抗心を隠さない富野節を炸裂させています。この2人と同じ職場にいたらこっちがメンタル病みそう。
(念のため、コラムは「だがこういう新たな才能を取り入れていかないとアニメはヤバいのだ、おじさんツラいけど!」という内容です)
と、およそ永野と関係が蜜月だったとは思えない富野ですが、「あのガンダムの続編」の「自分の小説」の表紙絵・挿絵を描く栄誉を、キャラデザの安彦良和でも、メカデザの大河原邦男でも、永野と同世代の作画監督の北爪宏幸でもなく、なぜか永野護に与えます。自分が抜擢したのに大人の事情でデザインをボツにした富野の後ろめたさだったのか、ただ単にデザインがボツりすぎて永野がヒマそうだったのか。
端から見ると富野と永野の関係は、一部の例外を除いて基本的に「抜擢しといてボツにするがアイデアはいただく」の繰り返しに見えます。ひでえwww
それだけガンダムという作品には玩具製造・販売のマーケティング上の優位性が求められ、また業界中から優秀なデザイナーが集められ、各機体とも複数のデザイナーの手を経てブラッシュアップされてきた証左でもありますが。
富野と永野の「口うるさい頑固な師匠と、生意気で反抗的な弟子」みたいな仲が良いんだか悪いんだかよくわからないトムとジェリーみたいな関係は、「逆襲のシャア」で永野を誘ったけどまたコンペでボツになったり、1998年「ブレンパワード」で再びタッグを組んだり、永野が対談で
僕は富野さんをボロクソに言うけど、でも富野さんをバカにする奴がいたら、僕はマジギレしますよ。
(「ファイブスター物語アウトライン」より)
と発言したり、と長く続きます。
作家の褒め言葉って怖いねえ。俺、元部下にこんなん言われたら号泣するわ。
最近だと「ニュータイプ」2019年8月号の「天気の子」にちなんだ特集記事「アニメーションと雨」の中で、
(映画『花の詩女 ゴティックメード』の)動画チェックの関連でサンライズのスタジオに行こうとしたら場所忘れたので富野さんに電話したら『連れてってやる』つって本人来た。現場にいきなり富野っち来てスタッフがびびってた。
(「ニュータイプ」2019年8月号 特集記事「アニメーションと雨」より意訳)
など、数年前のおっさん同士の微笑ましくもワケのわからないエピソードが紹介されています。ケータイの番号知ってんだwww
なんの話をしてたんでしたっけ。
そうだ、「Zガンダム」の小説の講談社版の話をしてたんだった。
Zガンダムとファイブスター物語のキャラ造型の相似性
カミーユ・ビダンとヨーン・バインツェル
2巻の表紙はこちらです。
(講談社「機動戦士Zガンダム」2巻表紙より)
MS「百式」の原型を背景に、連邦軍系の制服を着崩した少年〜青年。巻タイトルが「アムロ・レイ」なので「永野版アムロ・レイか?」と迷いますが、「永野版カミーユ・ビダン」だと思います。
根拠は、3巻の表紙がこれ、「永野版サイコガンダム」と「永野版フォウ・ムラサメ」なんですが、
(講談社「機動戦士Zガンダム」3巻表紙より)
モノアイ好きやな自分。
3巻の口絵がこれ、永野版のフォウとカミーユ。
(講談社「機動戦士Zガンダム」3巻口絵より)
険のある表情に横縞のタンクトップが、永野版カミーユの特徴っぽい。
年上の女性にからかわれて赤面しつつムッとした表情が、
(「ファイブスター物語 リブート」2巻265ページより)
どこか、この少年に似てます。おそらくヨーン・バインツェルの初期設定、左の女性はアイシャ・コーダンテじゃないかな、と思います。ちょっとリィ・エックスっぽくもあるんですけど、吊り目のリィに対してこの女性は垂れ目気味なんですよね。バーシャでもないよね。
アイシャとヨーンだとしたら、実際には「おでこツンツン」では済まず、掌底でアゴを叩き割りました。
「FSS」のヨーン・バインツェルは皆さんご存知のとおり、成熟した騎士が比較的多かった登場人物の中で、独自の幼くナイーブな正義感を持ち、葛藤しながら成長していく「少年漫画の主人公」らしい少年キャラクターで、またその成長過程で、バーシャ、桜子、ワスチャ、ナイアス、アイシャ、パルスエット、シアン、璃里と、誰か抜けてても気づかないくらい多くの女性キャラにその成長を手助けされ、見守られるキャラクターです。ヨーンさんまじハーレムラノベ主人公。
アーリィ・ブラスト忘れてたわ。メレトレ・さやかさん入れると10人ですよ。「ヨーン見守り隊」で騎士団組めるわ。アラン・リーにも説教されてたな。
一方「Zガンダム」のカミーユ・ビダンも、学生の身分で第1話でティターンズの軍人に殴りかかる無鉄砲さと激しやすい性格、軍に対する嫌悪感を持ちながら作品の中でニュータイプとして覚醒し最強のMS乗りに成長していき、またその成長をファ、エマ中尉、レコア少尉、フォウ、サラ、ロザミアなど多くの女性に見守られます。ライラとマウアーとベルトーチカとステファニー・ルオとミネバは…カウントしとく?ちょっと違う気がすんね。
失った記憶がキャラの動機に大きく関わる不思議ちゃんヒロインのフォウやバーシャとの運命的な出会いと喪失を含め、ヨーン・バインツェルはハーレムラノベではなく、カミーユ・ビダンにこそ大きく影響を受けたキャラクターではないかと私は思います。
富野の小説に永野が表紙ってある意味最強のラノベですけどね。あと関係ないけど僕はエマ中尉と結婚したいです。
ハマーンとの関係はちょっと特殊なんですよね。
ハマーン・カーンとアイシャ・コーダンテ
そのハマーン・カーンは小説の4巻と5巻の表紙です。
(講談社「機動戦士Zガンダム」4巻表紙より)
永野版ハマーンと、他のMSと違って笑っちゃうくらいそのまんまのキュベレイ。キュベレイはFSSにも登場しましたね。ガンダム世界観における永野デザインの異質さを象徴するような超傑作デザイン。
ファティマ・ハマーンという感じ。マスターに向かって「俗物が!」と吐き捨てるようなファティマ見てみた…いるいる、結構いる。
「Zガンダム」(&「ZZガンダム」)におけるハマーンは、ザビ家の重臣マハラジャ・カーンの娘として、ジオン公国の忘れ形見ミネバ・ザビの摂政として振舞い、またネオジオンのニュータイプとしてMSキュベレイを駆って強力な戦闘力を示し、同じくニュータイプの主人公カミーユを「同志になれ!」と誘います。
小説版にあってTVアニメでカットされた好きなシーンで、カミーユが特使としてネオジオンの旗艦グワダンを訪れるエピソードがあって、
「大人なのですね。ハマーンさん…」
「厭(いや)か?」
「はい…もっとお若い頃にお会いしたかったと思っています」
その部屋に苦笑が満ちた。
「カミーユ君、ハマーン様はご覧の通りの若さだ。無礼だぞ」
(「機動戦士Zガンダム」5巻 「ハマーンの香り」より)
というやりとりの後、ハマーンはカミーユをミネバとのディナーに誘い、ドレスに着替えて
「…カミーユが、あんなことを言ったから、見せつけているのさ。
私だって、若いだろう?」
ハマーンは、笑った。
(「機動戦士Zガンダム」5巻 「ハマーンの香り」より)
という、「貴様のような20歳がいるか!」というね。作中屈指の萌えシーンでした。
だんだんコジツケ感が強くなってきますが、ヨーンとアイシャも会食するシーンがありましたね。
(「ファイブスター物語」12巻134ページより)
会食の雰囲気も少し似ています。緊張する少年をディナーに招いて意地悪な質問をする女性。ミネバがいれば「アイシャ、話題が食事の席にふさわしくない」とたしなめたかもしれません。
ハマーンはカミーユが帰った後、親子どんぶりとギョーザ定食を食べたでしょうか。
5巻の表紙は永野版Zガンダムの頭部を背景に、シャアの旧い装束を手にうつむくハマーン。
(講談社「機動戦士Zガンダム」5巻表紙より)
モノアイ好きやな自分。
小説版は全体的にTVアニメにほぼ準拠していますが、当然ながらすべてのエピソードが描かれているわけではなく、またラストのディティールも若干異なります。
ハマーンのシャアに対する愛憎入り混じる執着は、天照帝に対するアイシャの心情にどこか重なって感じます。
(「ファイブスター物語 リブート」6巻320ページより)
「初めて会ったものがこの世で最高のものだった…」という台詞は、バーシャに固執するヨーン、天照帝に固執するアイシャの両方を指した言葉ですが、この言葉は私に「Zガンダム」の5巻の表紙の、永野自身の手による泣いているようなハマーンの背中を強く想起させます。
傍流の家の姫でありながら摂政を務めて国民から絶大な支持を受け、「ハマーン様」「アイシャ様」呼びがよく似合い、前線に出ては作中最強クラスの能力で敵エースと渡り合い、不安定な主人公の少年をスカウトし自分が考える「あるべき姿」に誘導しようとする年上ヒロインポジションを務めるなど、共通点の多い2人ですが、手に入らない「初めて会ったこの世で最高のもの」への渇望と諦観、「鉄の女」の人生を懸けた片想いこそが、彼女たちのキャラクターとしてのアイデンティティであり、魅力であるように思います。
シャア・アズナブルと天照帝
『「機動戦士ガンダム」のシャア専用ザクがピンクだったのはサンライズでピンクの塗料が余ってたから』など、ガンダムを巡っては様々な都市伝説があったり、小林誠が後年「そんなわけねーだろ」と否定していたりします。
「Zガンダム」でシャアが乗る百式を巡っても、「『赤い彗星』なのに金色なのは、サンライズで赤い塗料が余ってリック・ディアスやマラサイなどの量産機を赤くした中、シャア機をより目立たせるため」という都市伝説を見た覚えがあります。
百式を巡ってはこんな都市伝説も。
www.google.com
こういうのが新たな都市伝説を生んでしまうんでしょうけど、私は百式が金色の理由はただ単に「シャアがラスボスだから永野が金色にした」んじゃないかな、とか妄想してしまいます。あるいは「オージェが金色だったから」、「KOGが金色だから」、そしてたまたま「富野も誰も止めなかったから」。
「Zガンダム」「逆襲のシャア」関連の企画の変遷はいろいろあったそうですし、ラスボスが乗るやつ、金色にするのが永野のマイブームだったんじゃねえかな。
すいません、以上、ただの妄想でした。
答え合わせ(ただし要出典)。
ja.wikipedia.org
ここでまた「赤の塗料余ってた説」にループするという。ぇぇ…
というわけで、他のキャラの関わり方から「カミーユ→ヨーン」説、「ハマーン→アイシャ」説ときて、「シャア→天照帝」説です。
「Zガンダム」の1巻の表紙、顔はむしろどっかのアンコ食う騎士似ですね。
書くの疲れてきたのでもう箇条書きにします。
・乗機が黄金色だから
・偽名が多く立場をコロコロ変えて「反乱軍」に肩入れしたり支援したりするから
・アイシャ(≒ハマーン)の宗家筋の御曹司で、彼女に愛憎混じりに恋慕されてるから
・ヨーン(≒カミーユ)の上司だから
・何がしたいのか作中人物からも読者・視聴者からも理解不能だから
・(Zガンダムの)最後どっかいなくなるから
あと「Zガンダム」の5巻の裏表紙が永野が描いたララァなんですけど、
(講談社「機動戦士Zガンダム」5巻裏表紙より)
完全にリトラーだコレ。
以上です。
・ヨーン≒カミーユ
・バーシャ≒フォウ
・アイシャ≒ハマーン
・天照帝≒シャア
・リトラー≒ララァ
とか妄想してると、非ニュータイプ最強格のヤザンが「非・純血の騎士血統」最強格のデコースに見えてきたり、第4勢力狙いで慇懃で女性に紳士的風なシロッコがボスヤスフォートに見えてきたり、その2人がツルんでたりするのも面白いね。
「逆襲のシャア」にカミーユがいたら、のifとして「アムロとカミーユvsシャア」はスパロボ等でも定番ですが、ヨーンもア
もちろん「Zガンダム」だけが永野護のキャラクター造形に影響を与えたわけではなく、作品全体を見てもどう見ても「スターウォーズ」の影響が見られる他、ファッション、音楽、戦車、格ゲー、MMO、スイーツなど、「ファイブスター物語」においては作者のいろんなインプットが作品の至るところに影響を与えています。「自分のおかんがモデル」とかもあるだろうしね。
ただ自身が青春期に関わった「Zガンダム」の影響も「エルガイム」に次いで大きいのではないか、という少々コジツケ気味な記事でした。イカですか?
あと全然話変わるけどカイエンは月影先生に似てると思う。
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Zガンダムのコミカライズ
そのZガンダムですが、現在4回目か5回目ぐらいのコミカライズ中です。
描くのは「Zガンダム」作画監督、「ZZガンダム」「逆襲のシャア」キャラデザで永野と同世代の北爪宏幸。
Zガンダムは誰が何回コミカライズしても原作アニメどおりに描いてもらえませんが、この作品も北爪の前作「CDA」の続編としてオリジナルキャラが大量に登場するなど、独自路線まっしぐら。
百式はなぜか登場せず、「零式」というオリジナル機体。シャアは赤い零式、アムロは白い零式と色違いのお揃い。仲良いなお前ら。
原作原理主義の人が読んだら脳の血管切れると思いますが、先の読めない「誰も読んだことのないZガンダム」として、私はこれはこれでとても楽しんでいたりします。
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やりたい放題は永野と大差なく、富野監督が「異星人たちへ」と言いたくなる気持ちがまったくもってよくわかります。
じゃあ、おわりです。
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