#AQM

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#アルテ 12巻 評論(ネタバレ注意)

「彼女の目は…"迷い"が全く感じられないんだ

 こんなに迷いがない人間の目を…
 彼女以外に見たことがない…」

ルネサンス期のイタリア、フィレンツェで貴族の実家をおん出て徒弟制で男社会の芸術と職人の世界に身を投じたアルテ。貴族出身の若い女流画家ってことで、変わり種として業界で見下されたり重宝されたりする自分の立場に、柔軟に強かに折り合いつけて頭角を現していく。

スペインから長期旅行に来た正体不明の貴族令嬢・イレーネの接待役を兼ねて肖像画の製作を依頼されたアルテ。令嬢は気品と思いやりのあるいい人だったが、ただの貴族令嬢にしては警備は厳重すぎ、周囲は高貴に扱い過ぎていた。彼女の正体はスペイン・カスティリャ王国の王女カタリナだった。

製作に難航するアルテはイレーネに人生ヒアリング。語られる彼女の人生は思っていた以上に壮絶で、いい人だと思っていた人柄は強い意志と情熱を秘めていた。

アルテの人生観と漫画の展開に大きく影響を与えそうな、イレーネの静かで激しい人生観。あと渋い男前の師匠のクーデレ度。

イレーネをめぐる陰謀劇は気になるヒキが入ったものの、肖像画の製作自体はひと段落して、次巻は後片付けの後に新章かね?

 

アルテ 12巻 (ゼノンコミックス)

アルテ 12巻 (ゼノンコミックス)

  • 作者:大久保圭
  • 出版社/メーカー: ノース・スターズ・ピクチャーズ
  • 発売日: 2020/01/20
  • メディア: Kindle版

 

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