「今から楽しいゲームをいたしましょう!!
彼が『防御側』!!私は『神』ッッ!!!失礼…『GM』でした」
「皆さんは『攻撃』側になります」
「は?…『攻撃』」
「??…それって…??」
「テロリスト?」
馬場大学の新入生・佐藤は怪しげで強引なサークル勧誘から救ってもらった縁で、ティム・ローレンツ教授の講座を履修する。教授が教鞭を執るのは社会学、専門は安全保障。
授業初日、紳士と思われた教授は学生たちを突如「テロリスト予備軍」と呼び非難、罵倒するのだった…
という「幼女戦記」「売国機関」のカルロ・ゼン節が全開の「テロリズムとは?」から始まる「反テロリスト」論。
地獄の合宿明け、テロール・ゼミの一年生に課された課題は、「ある大イベント」に対して警備のプロを向こうに回して有効なテロ計画を立案する、テロ側の思考と手段のシミュレーションする演習だった…
1巻の感想で「この作品に書いてあることすら『なるほど』などと鵜呑みにしてはいけない」と思ったことも見透かされたように先回りされていましたが、2巻が単行本になるまでの間にテロに因らない災禍が社会を襲い、「●●の●」が増えるであろう状態で「もう●●●●なかったはず」の「ある大イベント」の延期が決まってしまったことは、原作者にとって割りと計算外だったかもとか思ったり。あんまそういうの気にするタイプでもないか。
この巻で「テロリストとして最適化された思考や行動様式」は、私のとても身近なコミュニティでも日夜とてもナチュラルに類似のロジック、あるいはデマすら目にする機会があり、また当然カウンターとしてベクトルを逆にした意見も見られます。
私も意見はありますが、少なくともここには書きません。
差し障りのないこととして、B'zの曲で「敵がいなけりゃ」って曲があったなー、とか、ちょっと、海外の最新の流行を大衆向けに翻案してみせた90年代の小室哲哉を思い出した瞬間もあったりとか、妙に90年代の音楽シーンに紐づいた記憶が思い起こされました。
善し悪しや好悪は一旦置いといて、刺激と読み応えがあって眠い時間に読む身としては目が覚めてありがたい限りですけど、どいつもこいつも緩急つけつつテンション高くて、読んでて疲れるなこの漫画w
aqm.hatenablog.jp