#AQM

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#ザ・ファブル 22巻 【完】 評論(ネタバレ注意)

「あの二人がこの町でずっと平和にくらしてる夢なんや➖➖…
 ふつうに仕事して恋愛してとにかくふつうに➖➖
 俺は➖➖関わらんように遠くから見てるんやが➖➖…」

ファブルのこの「➖」ってテキストでどう表現するべきなんだろうか…

幻の殺し屋組織「ファブル」の天才殺し屋と相棒の女が、ボスの命令でほとぼり冷ましに大阪のヤクザの世話になりながら長期休暇がてら一般人の兄妹、アキラとヨウコに偽装して暮らすコメディ成分多めのハードボイルドもの。

ヤクザの跡目争いに組織のイカレ副長・山岡が面白半分に介入。組長毒殺、跡目を継いだ海老原をも暗殺目標に、中国から2人のファブルを呼び戻しファブルvsファブルの舞台を画策、対峙するアキラ。

今巻で怪人・山岡編が完結して、「第一部 完」。

アキラvs山岡・アザミ・ユーカリの意外な決着。アキラの選択、海老原のケジメ、姿を現すボス。

ある意味では拍子抜けなラストなんですけど、一般人に戻してやりたいボスや組長の心情やアキラの心境の変化と、バイオレンスアクションとカタルシスを求める「漫画」とのねじれ自体がテーマの作品で、殺し屋をテーマにした作品で不殺を貫く主人公って、こう、「るろうに剣心」を更にアレした感じがありますよね。

「一般社会で暮らす引退した元・凄腕の殺し屋」って、ハードボイルドというよりある意味「異世界転生の俺TUEEE」にも通じるものが。読者がクロちゃん目線になるというかw

第二部はホントにやるんかね。大阪弁のシティーハンターみたいになるんだろうか。

 

ザ・ファブル(22) (ヤングマガジンコミックス)

ザ・ファブル(22) (ヤングマガジンコミックス)

  • 作者:南勝久
  • 発売日: 2020/06/05
  • メディア: Kindle版

 

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