高校生のハルカ、中学生のカナ、小学生のチアキの3人で暮らす南家の姉妹を中心とした老舗の日常コメディ。美少女サザエさん。
もともと他愛のない話の漫画でしたが、他愛のなさに磨きがかかっているというか、「高度に発達した日常漫画は日常的すぎてもはや漫画として面白いのかどうかすらよくわからない」という感じ。絵もなんかもうテキトーで美少女漫画というか鳥獣戯画みたい。技法としてのデフォルメじゃなくて、ただ単にだんだん頭デカくなっていっとるw
日常のあるあるを短編漫画に仕立てて、という作品でしたけど、今巻は「短編漫画に仕立てて」の部分すら放棄してダラダラ描いてて、ちょいちょい意味がわからないwww
ただ今巻ラスト2編の「耳掻きの話」と「なんかの記念日の話」は導入から風呂敷拡げて畳む手際が鮮やかで、何か持ってる作家だなーという。
この作家にやる気を出させるにはどうしたらいいのか、と思う反面、描きたい奴が描いて読みたい奴が読んでるならそれでいいじゃん的な、作者が漫然と描いた漫画を読者も腐れ縁的に止めるきっかけがないまま漫然と読んでいて、「漫」画としてはある意味これで正しいのかもしれない。
他人にオススメはしまてん。
aqm.hatenablog.jp