#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#あつもりくんのお嫁さん(←未定) 5巻 評論(ネタバレ注意)

クソ親父の勝手な約束で許婚持ちの東北の勉強好きの女の子・錦が、旅行に来てた東京の大々病院のボンボン・敦盛とひょんなことから2人でお祭り行って、親の敷いたレールから逃げたい者同士で意気投合、「東京に来ればいい」と言われて真に受けて受験がんばって敦盛がいる東京の名門校に合格して上京。

偉そうだけど嫌味がなく思いやり有る若様みたいな敦盛と、メゲず凹まずのガッツ溢れる錦の、小細工・駆け引きなしの全弾直球フルスイングのアガシvsサンプラスの試合みたいな見てて小気味良い恋愛もの。

許嫁の存在や交際に反対するそれぞれの親など、恋愛ものらしい障害の数々に逃げずに胸を張って真っ向勝負。誤解や錯誤に頼らない恋愛ものらしからぬ作劇で、ジャンル特有のもどかしさがなくて、読んでてスカッとする。

今巻も、無関心で冷淡にすら見える敦盛の父親の登場、錦のじいちゃんが倒れて救急車沙汰、お家の事情、進路の悩み、ライバルからの告白と、二人を取り巻く様々な障害はあれど、やるべきことをやり、言うべきこといい、不安なことは話し合い、障害を1個1個ハンマーでぶっ壊して最短距離で進んでいくような小気味良さ。

ある意味、長引かせの手段をまったく取っていないとも言えるので、近刊で、もしかしたら次巻で完結かも。

そうなっても多分、作者も読者も一片の悔いもないだろうなコレ。

 

 

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